2005年05月03日

ディッピンドッツ(アイス)

[ Goods]

西条市まで出かけていったもう一つの目的が,この「ディッピンドッツ」.
ほとんどの人が「何それ?」と思うのではないだろうか.
私がディッピンドッツを知ったのは,ネット上のある掲示板で「美味しいアイスを教えてください」的なネタで盛り上がっていたときなのだが,定番のハーゲンダッツやサーティーワン,さらにはガリガリ君などが挙げられている中で,ひっそりとリンクが張られていたのがこのディッピンドッツだった.

リンク先を見てみたところ,「微生物学者」が開発した「マイナス40度」で「つぶつぶ」のアイスとある.
あ,あやしすぎる... これはぜひとも食べてみねば,と考え,すかさずショップリストをチェックしたところ,愛媛県でも1軒だけ販売しているところがあった.
しかし,なぜ西条市? しかも「西条紺屋町商店街店」? 他の店がシネコンとかテーマパークとかショッピングセンターに入っているのに(店名から推測),どうして「商店街」?

と,さまざまな謎をはらんだまま,脳内の「行きたい店リスト」の中に「西条のディッピンドッツ」が刻まれたのだった.

ということで,やってきました西条市の商店街.非常にわかりやすい地方都市の商店街(アーケードつき)であり,「ディッピンドッツ」について私が持っているイメージとはそぐわない.
本当にここにあるのだろうかと半信半疑になりながら,アーケードの下をテクテク北上して行ったのだが,アーケードの突き当たりの少し前のところにディッピンドッツののぼりを発見.
「未来のアイスクリーム」や「えひめ初上陸」などと書いてある.
しかし...

dippin_1.jpg

ハーゲンダッツやサーティーワンのようなショップを想像していたのだが,こういうタイプの店(?)だとは思わなかった.そういえば「文化祭に出店しませんか?」とウェブサイトに書いてあったくらいだから,屋台みたいなところでも十分販売できるってことだよな.

まあ,店の形態はどうでもいい.ともかく食べてみよう.
ショーケースを覗いてみると,5種類くらいのアイスがあった.しばらく悩んでいると,店員さんが「一つのカップに2種類のアイスを入れることができる」と教えてくれた.
ということで,まずは基本のバニラを選択.もう一つのアイスを決めなくてはならないのだが,2種類のアイスを入れられるといっても,バニラとレインボー(カラフルなシャーベットっぽいもの)はあわないだろうと判断し,バニラと一緒に食べても違和感がないと思われるストロベリーチーズケーキを頼んでみた.

dippin_2.jpg

写真では区別が付きにくいかもしれないが,右側の白がバニラ(ちょっとクリーム色がかってる),左側の紅白がストロベリーチーズケーキだ(紅がストロベリーで,白がチーズケーキ?).
さて,ついに実食...
うぉっ! 事前の情報収集で知ってはいたが,確かに舌に張り付くな.これがマイナス40度の威力だろうか.しばらく口の中に入れていると溶けてしまうので,流血の惨事にはならないので安心だ.
しかし,最初の食感自体は面白いのだが,味自体は普通のアイスとあまり変わらない.というか,この味はどこかで味わったことがあるぞ...



おおっ,これはアイスの実のミルクやイチゴを食べたときの感覚じゃないか!
もちろんミルクとイチゴではなく,バニラとストロベリーチーズケーキであって,味が微妙に違ってはいるのだが,形状(どちらも丸い)といい,口溶け感(?)といい,バージョンアップしたアイスの実と表現すれば,どんな感じなのか大体伝わるかもしれない.

という感じで,未来のアイスクリームを堪能した結果,西条にやってきた全ての目的を果たし終えた.あとは無事に松山まで帰るだけになったのだが,あらためて店の全景を撮ってみた.

dippin_3.jpg

...どちらかというとレトロな感じさえ漂う商店街のアーケードの下,淡々と販売される未来のアイスクリーム.
うーん,誰がここでディッピンドッツを販売することを考えたんだろうか.
そういえば,この店の後ろには駐車場とイベントホールがあるのだが,この紺屋町商店街はそれらの施設を使ったフリーマーケットで有名らしい.その関係で,「四国でここだけ」というディッピンドッツを集客装置の一つとして販売しているのかもしれない.


おまけ
この記事を書くためにアイスの実のページを調べたのだが,リニューアルしてフルーツっぽさを前面に出した結果,ミルクやイチゴの味がなくなってしまったようだ.
ああ,これでアイスの実を買う理由の90%以上がなくなってしまった.
ということは,あのミルクやイチゴの味と再び出会うためには西条まで行ってディッピンドッツを食べなければならないのだろうか...