2006年06月12日

はりまや橋&からくり時計

[ Spot]

高知で研究会があったので,そのついでに市内をちょっと歩いてみた.

高知市は大学生の頃,車で通り過ぎたことがある程度で,初めてと言っても過言ではない.
そこで,高知出身の学生さんに何を見るべきかを事前に聞いてみたところ,「はりまや橋でガッカリして,からくり時計でもう一度ガッカリしてください」とのこと.

確か高知のはりまや橋といえば,三大ガッカリ名所として必ず名前があがる場所.これは見ておかねばなるまい.
しかし,「からくり時計でもう一度ガッカリ」とは?

ということで,まずははりまや橋へ.

Harimayabashi_0.jpg

これは高知市内を走り回っているとおぼしき土佐電鉄の路面電車.
高知市も松山市同様,JR駅と繁華街が離れている構造のようで,はりまや橋付近が松山でいうところの松山市駅付近に相当するようだ.
ちなみに商店街&繁華街はかなり立派.おそらく松山よりも立派で活気があると思う.愛媛県と高知県の経済規模を考えると,松山の方が立派でもおかしくないはずなんだが,ちょっと不思議.


で,これが問題のはりまや橋.

Harimayabashi_1.jpg

思ったよりも立派で,それほどガッカリしなかったのがガッカリという,ちょっと屈折したガッカリを感じなくもない.

改修したという話は聞いていたのだが,調べてみると1998年にリニューアルされたとのこと.
ちなみに橋の下にはきれいな川が流れており,周辺は公園として整備されている.

さて,高知のはりまや橋坊主頭の人間が来た以上,これはかんざしを買うしかあるまい.
かんざし屋はどこだ?と探したところ,

Harimayabashi_2.jpg

こういうものがあった.なるほど,「銘菓かんざし」ね.

実は,橋のたもとの土産物屋では正真正銘のかんざしも売られていたのだが,本物を買っても一瞬のネタになるだけで,後始末に困ってしまうので,消え物のお菓子の方がいいだろう.

ということで,銘菓かんざしを製造している浜幸へ.
店内でかんざしをはじめ,色々と試食させてもらったのだが(お茶まで出てきた),かんざしよりも美味しかったので,ネタよりも実利を優先して,こちらを買ってきた.

Harimayabashi_3.jpg

南風小夏サンドというもので,基本的には北海道 六花亭のマルセイバターサンド小川軒のレイズン・ウイッチと同系列のお菓子.ただし,中に入っている果物が,名前のとおり,小夏という柑橘類になっていて,これがかなり美味しかった.


という感じで,まず「はりまや橋でガッカリ」はクリア.
続いて「からくり時計でもう一度ガッカリ」だ.

その問題のからくり時計というのは,はりまや橋の向かいのビルについている時計.
1時間ごとに音楽と共にからくりが起動するらしいのだが,タイミングよく起動する瞬間に出くわした.

Harimayabashi_4.jpg

まずは時計が浮き上がってきて,

Harimayabashi_5.jpg

高知城が上から登場,

Harimayabashi_6.jpg

下からは,よさこい踊りが,

Harimayabashi_7.jpg

左には,桂浜の坂本竜馬が,

Harimayabashi_8.jpg

最後に,はりまや橋の純信とお馬が登場.

この間,よさこい節などの音楽が流れていて,季節によって流れる音楽は変わるらしい.

うーん,確かに道後温泉のからくり時計の方がダイナミックだから,それと比べるとガッカリかも.ちなみに1億円ほどかかっているとのウワサ.

で,このからくり時計だが,見ていて一番印象に残ったのはからくり時計自体ではなく,それを見ていた観客.
たまたま地元の保育園の一行とおぼしき児童が一緒に見ていたのだが,流れている音楽に合わせて歌っていたのだ.
一緒に見ていた人(田舎が高知)に聞いてみると,どうやらよさこい節らしい.
3-4歳だと思うのだが,それくらいの子供でも歌えるくらい,よさこい節って高知に根付いてるということだろう.
松山の保育園児童は野球拳音頭を同じように歌えるんだろうか?