2006年09月03日

国道494号&面河

[ Spot]

同僚の教員に「川内から面河に抜ける国道494号は面白いから,一度は走っておくべきだ」との推薦のお言葉を頂戴した.
地図で見てみると,イヤになるくらいグネグネしているのだが,薦められた以上,行ってみねばなるまい.
ということで,昼ご飯を食べてから出発.

国道11号を通って,まずは川内まで.ここまでは順調.
そのまま東に向かって進んでいると,面河への分岐点が.ここを右折すると国道494号.

かなりドキドキしながら走っていたのだが,普通の道がしばらく続く.
途中,白猪の滝の標識があったので寄ってみようかとも思ったが,先がどうなるか分からないので今回はパス.車の中からそちらを見てみると,垂直に立った石のオブジェっぽいところから水が流れていたのだが,あれではないよなあ.
調べてみたところ,実物はそこから1.2キロほど歩かなくてはならないらしい)

坂道ではあるが,それほど狭くないよなあ,などと思っていたら,いきなり狭くなった.

片側一車線が確保されていない.

道がグネグネ曲がっている.

しかも木々が茂っているため視界が悪い.

これか,これが酷道というやつか!

とはいえ,この手の道は北条方面から高縄山に登ったときに通った県道178号で経験済み.
県道178号は路面に拳大の尖った石や葉っぱなどがザカザカ落ちていたのに対して,こちらの路面状態は良好.道自体は走りやすい.
しかし,対向車が頻繁にやってくる&視界が悪いので,カーブに差し掛かるたびにミラーをじっくり見たり,林越しに道の先の方を透かして見なければならず,けっこう疲れる.
峠付近で木材の積み出しをやっていて,その関係でダンプが通ったりもするので注意が必要.
(国道494号の様子や写真についてはこちらを参照.)

これまた途中に唐岬の滝だとか,黒森峠だとかがあって,紅葉の季節などは美しい景色が広がるのだそうだが,現時点では全くそのようなこともなく,そのままスルー.

黒森峠までは登りだが,そこを過ぎれば下り.
峠の松山側に比べると,グネグネ度もダウンしているので,対向車や先行車に気をつければ,それほど走りにくい道ではない.
でも,面河から松山に向かう場合,あのグネグネ道を下ることになるので,かなり怖そうだ.

そのうちダム湖が見えてきたりもするが,そのまま南下を続けると,県道12号との分岐点に差し掛かる.
久万にいく場合はそのまま国道494号(既に普通の道になっている)で西へ,面河に行く場合は県道12号線で東へ.
せっかくここまで来たのだからということで,そのまま面河へ.

県道12号を道なりに走り続けて,でっかい鳥居を通り過ぎると,

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こんな感じで正面には歓迎の看板が,右側には石鎚スカイラインという道がある.
どうせ渓谷を見るんだったら,上流まで車で行った方が楽にきれいなところを見れるだろう,と深く考えることなく,石鎚スカイラインへ.

それなりにクネクネした上り坂をひたすら走って到着したのが,

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ここはどこ?

面河渓はどこにあるの?

標高1492米(いよのくに)って,どういうこと?

案内図をみたところ,どうやら石鎚スカイラインというのは山の上に行くための道であって,面河渓へは先ほどの看板を直進しなくてはいけなかったらしい.
なんだか,異常に上まで登っているからおかしいなあとは思っていたんだが...

ということで,片道17キロ,往復で30分くらいの無駄足を踏んで,

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戻ってきた.

今度はそのまま直進していったのだが,どこまで車で行けるのかが分からない.
遊歩道入り口用駐車場というのがあったので,そこに車を停めて,そこからは徒歩.

山岳博物館とかいうのがあって,その前にこんな碑があった.

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へー,そういえば,今治駅の前にも立川文庫関連ということで猿飛佐助の像があったな.

そのままテクテク歩いていき,途中からは遊歩道へ.
しばらく進んでいくと,

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おおっ,このバスクリンを入れたような緑色と白い石のコントラスト,まさしく面河!
昔,県美術館の常設展で面河を描いた絵を見て,本当にこんな不思議な色あいなんだろうかと思ったものだが,本当に絵のとおりの色だなあ.

こういうきれいな景色は携帯のカメラじゃなく,ちゃんとしたデジカメで撮ろうと思って,カバンからデジカメを取り出したところ,電源が入らない.
壊れたのかと思いきや,単純にバッテリーを入れ忘れてきたようだ.せっかくの景色なのに...

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こんな感じで遊歩道を通り過ぎると,普通の道に出てきた.この調子だと,かなり先の方まで車で行けたっぽい.でも,車で行くと,この遊歩道を通れないしなあ.

無理をすれば川の近くまで降りられなくはないんだろうけど,川との間に距離があるので,ちょっと拍子抜けといえば拍子抜けだな,などと思っていたら,五色河原あたりからは川まで降りることができるようになっていた.

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なお,この日は例のサンダルを履いていたので,

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水陸両用.
ただし,岩についた苔のせいで滑り落ちそうになったのはここだけの秘密だ.


この五色河原あたりまでは車で来ることができて,国民宿舎面河の駐車場などもあるためか,ほとんどの人はここまで車で来ているようだ(地図参照).
なお,国民宿舎面河では食事もできるのだが,私が行ったときはタッチの差で閉店だった(16時まで?).焼き魚が食べたかったのに...


その後,美川経由で久万まで行き,軽くご飯を食べて,そこから国道33号線で松山へ.
トータルで6時間程度の旅だった.