2004年08月22日

ユーモア路上観察展@エスパス21

[ Spot]

月初めに妙な絵葉書(正確には写真葉書?)が届いた.なんじゃらほいと思いつつ裏返してみたところ,以前行ったことのあるエスパス21という展示ホール(?)からのもの.
私がエスパス21を知るきっかけになった「ユーモア路上観察展」の第2回が8/21から開催されることを知らせる葉書だったのだ.

ということで,ちょうど南方面に行く用事があったので,さっそく行って来た.相変わらず少し分かりにくい場所にあるが,ここに来るのも既に3度目なので,迷わずに到着.

路上観察展とあるが,街角の風景を写真に取り,それにタイトルをつけてあるだけ...と書いてしまうと語弊があるのだが,展示物としてはそれだけしかない.
写真については全く知識はないのだが,展示されている写真自体はそれほど技術を駆使しているわけではないようだし,写っている風景も普通の街中にありそうな風景がほとんど.

そんな普通の写真を眺めて何が面白いのかと思うかもしれないが,この普通の写真にタイトルがつくと,普通の写真がそれまでと違った側面を見せるようになるのだ.

何の予備知識もなく日常風景の写真を見せられた後で,それにつけられたタイトルを見ると,今までの写真が違った風に見えてくる.
タイトルによって今までの視点が切り替わる感覚というか,その作者の発想の切り口で今までの認識が切り取られ,付け足される感覚というのが,個人的には非常に楽しい.

展示されている作品の中には,タイトルを見ただけで視点が切り替わってニヤリとできるものあれば,しばらく考えて「なるほど!」と膝を叩きたくなるようなものもあって,どれも楽しい感覚が味わえた.
おそらく館内を見回っている間中,ニヤニヤと笑っていたことだろう.傍から見ると変な人だよなあ.

この展示は9/5まで行っているそうだ.あいかわらず入場は無料なので,時間がある人はぜひ行ってみて,展示を見ながらニヤニヤ笑っていただきたい.

ちなみに,個人的にヒットした作品は「ウム,動けぬ」と「恐怖の散歩」(両方ともタイトルはうろ覚え).