2005年09月06日

ノイリープラット・ドライ(ベルモット)

[ Goods]

NoillyPrat_1.jpg

薬っぽいお酒シリーズ.
久しぶりだなあと思って確認してみたら,前回のアンゴスチュラ・ビターズから約一ヶ月経過していた.一ヶ月か,長いのか短いのか微妙な間隔だな...

今回買ってきたノイリープラットはベルモットの有名ブランド.
ベルモットはリキュールの一種だが,これまで出てきたリキュールのほとんどがスピリッツ(蒸留酒)ベースだったのに対して,ワインがベースになっている.そのため,アロマタイズドワイン(香味付けワイン)として分類されることも多いようだ.

ベルモットという名前はドイツ語の「ニガヨモギ」を意味する単語に由来している.
名前のとおりニガヨモギをはじめとするハーブ類を加え,そこに蒸留酒を加えて作られているとのこと.

ドライとスイートの二種類があって,今回買ったのはドライの方.
スイートが赤色でドライが白ワイン色なので,ドライが白ワインベースで,スイートが赤ワインベースだと思い込んでいたのだが,どちらもベースは白ワインで,スイートが赤色なのはカラメルで着色しているのだそうだ.

と予備知識はここまでにしておいて,飲んでみよう.ラベルにオン・ザ・ロックでとあったので,まずはロックで.



うわっ! きつい白ワインだ!というのが最初の印象.
薬草っぽさも感じなくはないんだけど,想像以上に白ワインの味,ただしアルコール度数高し,という感じ.
もうちょっと飲んでみると,先程よりも白ワインっぽさは感じなくなって(順応したのだろう),薬草っぽさの感じが前に出てきた.ドライベルモットの紹介をしているページに「ワインベースのお屠蘇」とあったが,確かにそんな感じもする.でも,なんか,もっと似ているものがある気がするんだけど...

なんだかハッキリしないものを抱えているうちに飲み終わってしまったので,別の飲み方をすることに.
ドライベルモットといえば,やはりマティーニだろうということで,ジンと混ぜてみた.いちいちレシピを調べるのが面倒だったので,ジン:ベルモットを2:1で,久しぶりにシェイカーを使ってみた.

シャカシャカ

シャカシャカ

シャカシャカ

本当はオリーブを入れるんだけど,そんな物があるはずもないので,これで完成.

NoillyPrat_2.jpg

作ってみて思い出したが,昔,外の店でマティーニを飲んだことがあるけど,あまり好みじゃなかったような...
まあ,既に作ってしまったことだし,昔に比べると私の「酒飲み度」も格段に上がっているだろうから,飲んでみよう.



ありゃ? 美味しいじゃないか!
シェイクが下手なためか,氷が溶けてちょっと水っぽくなってるけど,以前飲んだのに比べると全然旨いぞ!

うーん,あっという間に飲みつくしてしまったのでもう一杯作って飲もう.

などと,グビグビ飲んでしまったのだが,ベースが蒸留酒でなくてワインのため,一度栓を開けてしまうと,あまり日持ちがしないらしいため,というのも影響している.ワインほどではないが,酸化が進んで劣化するらしい.
ということで出張に行くまでに飲みきらねばならないという大義名分の下,このところは毎日ベルモットのロックやソーダ割りを飲んでいるのだが,先ほどロックで飲んでいるとき,「ハッキリしないもの」がハッキリした.
「梅酒」だ.なぜか「梅酒」を感じてしまったのだ.もちろん梅酒ほど甘くはないしトロッともしていないのだが,ベースが甘酸っぱいからだろうか.
ということで,ちょっとスッキリした.


・おまけ その1
ラベルには「VERMOUTH」とあるのだが,どうしてこれでベルモットと表記されるようになったんだろう? 英語では「ヴァムース」と発音するみたいだし...

・おまけ その2
この記事を書くために正しいレシピを調べたところ,別にシェイクする必要はなく,しかもジンの比率がもっと高くて,4:1くらいが一般的なようだ.今度は正しい比率で作ってみよう.

・おまけ その3
ちなみにマティーニ(もどき)と...

NoillyPrat_3.jpg

梅肉納豆冷奴は合わないので,一緒に食べない方がいい.
合わないのは分かっていたんだけど,出張の前の冷蔵庫整理期間中なので仕方なく...