2006年11月07日

チンザノ・エクストラドライ(ベルモット)

[ Goods]

CinzanoDry_1.jpg

帰ってきた薬っぽいお酒シリーズ.
まあ,最近は酒なら何でもOKという感じになりつつあるわけだが,今回はチンザノ・エクストラドライ.
以前記事にしたチンザノ・ロッソと同じく,チンザノ(現在はカンパリ社の傘下にある)のベルモットだが,ロッソがスィート・ベルモットだったのに対して,こちらは名前で分かるとおりドライ・ベルモット.

ドライ・ベルモットといえば,ノイリープラット・ドライについても記事にしているが,ノイリープラット・ドライに比べると,薬草っぽさをあまり感じない.
よく言えば,「すっきりした(=辛口?)白ワイン」という感じで,悪く言えば「薄い」.
ネットではノイリープラットに比べると「薬っぽい」と表現されていることもあるが,ノイリープラットは薬草っぽいけど,こちらはケミカルな薬品っぽいかな.どちらが良い悪いではなく,ノイリープラットの方が複雑な感じで,こちらは単純な分だけスカッと爽やかという感じ.

で,いつものようにカクテルを作ってみた.
ドライ・ベルモットを使ったカクテルとしてはドライ・マティーニが有名すぎるのだが,既にノイリープラットでやってしまっているので,趣向を変えて,

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ドライ・ベルモットとスィート・ベルモットを両方使ったマティーニ,パーフェクト・マティーニ
ジン,ドライ・ベルモット,スィート・ベルモットを2:1:1でステアしたもの.マティーニだとちょっとキツイという人には,こちらの方がアルコール度数低め&甘口なので飲みやすいかも.
ちなみに,比率を全部一緒にすると,トリニティ(三位一体)という別のカクテルになるそうで,ますますアルコール度数低め&甘口になる.

で,そこからジンを抜くと,

CinzanoDry_2.jpg

ベルモットのハーフ&ハーフになる.
スィート・ベルモット単体だとちょっと甘すぎる人にいいかも.
なお,今回のように両方ともチンザノを使ったものは,「CINCIN」(チンチン;イタリア語で乾杯の意味)とも呼ばれるそうだ.

最後はブロンクス

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ジン,ドライ・ベルモット,スィート・ベルモット,オレンジジュースを3:1:1:1でシェイク.
久しぶりにシェイカーを振ったためか,ちょっと振り過ぎてしまったようで,水っぽくなってしまったが,ちゃんと作れば今回作ったカクテルの中ではこれが一番好みの味になったと思う.

なお,今回はジンジャーエールがなくて作れなかったのだが,クロンダイク・ハイボールというカクテルがある.ハーフ&ハーフをジンジャーエールとレモンジュースで割ったものなのだが,非常に飲みやすくて美味しかったりする.