2007年01月04日

アリオ八尾(ショッピングモール)

[ Spot]

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年をまたいでしまったが,昨年末に行ってきた大阪出張ネタ.

今回の出張の目的の一つが,このアリオ八尾の訪問.
経済関係のニュースばかりやるWBS(愛媛でもBSデジタルかCATVで見れる)で昨年末の開店のニュースが取り上げられていて興味を持った.

左側に「Ario」という看板があるが,右側には愛媛では見当たらないセブン&アイ ホールディングス(セブンイレブンとかイトーヨーカドーの親会社)の看板があるわけだが,このショッピングモールはセブン&アイ ホールディングスが作ったショッピングモール.

このショッピングモールの話をするためには,まず大阪の地理について知っておいてもらう必要がある.
まず大阪府の中心に県庁所在地(府庁所在地?)である大阪市(24区の合計で人口263万人)があるわけだが,その東側にあるのが東大阪市という非常に分かりやすい人口51万人の都市(私の実家がある).
八尾市というのはこの東大阪市の南側(同時に大阪市の東側でもあるが)にある人口27万人ほどの都市だ.

で,そこにオープンしたアリオ八尾だが,中身はこんな感じ.

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1階から3階までがショッピングモール部分で,4階は映画館になっている.
えらく横に長い建物で,写真の一番端に見えているのはイトーヨーカドー.
このイトーヨーカドーが建物の三分の一弱を占めているのだが,それ以外はフードコートや個別のテナントが入っている.どういうテナントが入っているのかに興味のある方は公式ページを見てもらいたいのだが,

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タオル美術館のテナントが入っていた.

その他,

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中小企業のサポートセンターもあった.
写真に写っている謎のロボットだが,八尾は河内音頭で有名な土地ということで,河内音頭を演奏してくれるロボットのようだ.

このアリオ八尾,セブン&アイ ホールディングスとして最大のショッピングモールであり,関西でも初出店ということで,それだけでもニュースとして取り上げられてもおかしくないのかもしれないが,もう一つ特徴がある.
西武百貨店の一つである八尾西武とつながっているというのだ.
どうして西武百貨店と?と思ったのだが,いつの間にか西武百貨店およびそごう百貨店の親会社であるミレニアムリテイリングがセブン&アイ ホールディングスと経営統合していて,それで今回の開店&連結が可能になったようだ.

ということで,これがアリオ八尾と八尾西武の連結通路.

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2階で連結というから,てっきり隣接していると思っていたのだが,全然違っていた.
はっきり言って,むりやり連結している.

で,その連結先である八尾西武.

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こういうテナントが入っていることを除いては普通の百貨店なので,ちょっと小ぶりのいよてつ高島屋をイメージしてもらえればいいだろう.
この八尾西武自体も近鉄八尾駅と

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こんな感じで空中で連結している.
つまり,アリオ八尾は八尾西武を経由して近鉄八尾駅とつながっているわけだ(こっちの真ん中の図が分かりやすい).

どちらかというとアリオ八尾は若者向けで,八尾西武は年配者向けという形で棲み分けを図ろうとしているようにも思えるが,どちらにせよ,両店舗を合わせるとかなりの規模になる.
では,かなりの集客が見込めるのかというと,個人的にはちょっと疑問.
というのも,最初の方にも書いたが,八尾市自体の人口が27万人程度しかないのだ.もちろん,これだけの施設なので,周りの都市からも集客できるだろうが,西隣の大阪市だったら難波や天王寺,北側にある東大阪市だと難波の商業施設と競合してしまう.あとは奈良県から吸い上げるしかないのだが...
あとは,大阪市内に比べると車での移動がしやすいので,そういう客を狙っているのかもしれない.しかし,東大阪市在住の妹曰く「車で行くんやったら,鶴見のダイヤモンドシティの方が買い物しやすいわ」とのこと.うーん,激戦区だなあ.


・おまけ
このすぐ近くに八尾サティがあるのだが,

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こんなことになってしまった.
さすが激戦区...