2004年09月03日

高田馬場ー池袋 徒歩の旅

[ Experience]

早稲田大学で学会があったので,それに出席してきた.

waseda-u.JPG

さすがはマンモス大学.大学は広いし設備も立派.個人的には学生街といえば古本屋なのだが,これも山ほどあった.時間があれば見て回りたいところだが,既に遅刻気味なので残念ながらパス.
会場では発表を聞いたり,総会に参加したり,久しぶりに師匠筋の先生方に会って食事をしたり.

その後,高田馬場で解散したのだが,この日の宿は池袋の東横イン.
高田馬場から池袋までは山手線で2駅で,チェックインまではまだ時間もあったし,街の様子も見たかったので,歩いてみることにした.
地図を持っていなかったので距離も道筋も分からなかったのだが,線路沿いに歩けばいつかは辿り着くだろうということで,線路沿いに出発.

線路沿いだったら賑やかだろうと思ってたのだが,なんだか住宅街っぽいところを通って,目白駅に到着.うーん,全然賑やかじゃないぞ.
あれ,道が途切れて階段になっている.なんじゃこりゃ?と思いつつ階段を上がってみると,いきなり賑やかになった.なるほど,こっちがメインなわけね.

しかし,賑やかになったのはいいが,線路が見えなくなったぞ.とりあえず,これまでの進行方向に道なりに進んでみよう.



おっ,ブックオフ発見! すかさず入ってみる.店内を物色した結果,松山ではなかなか手に入らなかった遠藤淑子の単行本の確保に成功.
ほくほく顔で通りに戻り,再び道なりに進んでいく.



うーん,何かおかしい感じがする.バス停で地名を確認すると「下落合」とある.なるほど,下落合か...って,地名が分かっても地図または土地勘がないと全く意味がないぞ.
こういう時はあわてず騒がず,こういうこともあろうかと常日頃から携帯している方位磁石で進行方向のチェックだ! なるほど,西向きに進んでいるのか.
あれ? 私は北向きに進んでたはずだが... うーん,よく分からん.こういうときは来た道を戻ってみるのが安全確実か.



戻ってみて気がついた.道がいつの間にか湾曲していたため,北向きに進んでいたはずなのが,いつの間にか西向きになっていたのだ.うーん,さすがはアスファルト・ジャングル東京,危うく遭難するところだった.

今度は方位磁石を頼りに常に北向きに進んでいくことにする.
しかし,さっきにもまして住宅地だな,このあたりは.
高級住宅地なのは目白だったか目黒だったか,などと考えているうちに,遠くに高層ビルの明かりが見えてきた.あれが池袋かな? 方角的にも正しいので,そちらの方に進んでいく.

しばらく進んでいくと,久しく聞こえていなかった電車の音が聞こえてきた.あれは線路だな.ようやく遭難の危機から解放されたようだ.
そういえば,このあたりは池袋駅の西口だな.ということは,石田衣良の小説でおなじみのIWGP(池袋西口公園?)があるはずだな.いいところに地図があったので確認してみる.うん,このまま進めば見えて来るぞ.おおっ,これがIWGPか!

IWGP.JPG

って,小説は読んだけどドラマの方は見てないから,これが本当にIWGPなのかどうか,イマイチ確信が持てないなあ.
とりあえずカラーギャングはみあたらなかったし,ましてやキングが双子のボディーガードに囲まれて君臨してたりはしなかった.
ちなみに,IWGPに似合いそうな上半身裸のスケボー兄ちゃんとか,本物のブラックなブラザーたちはIWGPじゃなくて駅ビルの方にいた.

その後,しばらく迷ってから,ようやく宿に到着.まあ,チェックインの時間には余裕で間に合ったし,いろいろと面白かったのでよしとしよう.

しかし,土地勘のない場所を放浪するときは地図が必要だなあと実感した東京の夜であった.