2005年05月09日

春の献血キャンペーン

[ Experience]

春先のTVニュースや新聞記事で「春先は特に血液が不足する季節」であり,愛媛もかなり不足しているというのをやっていた.
どうして春先に血液が不足するんだろうと思っていたのだが,あるところでは「年度代わりの時期は企業や学校の協力が得にくいため」とあり,別のところでは「花粉症の薬を飲んでいる人が献血できなくなるため」とあった.
前者はともかく,後者については花粉症患者は現状で全体の約10%なので,献血協力者の減少も10%程度で収まるはずだし,それで急激に不足するというのも変な話だよなあ.

と思って調べたところ,日本赤十字の春の献血キャンペーンのページに詳しいことが書いてあった.花粉症の薬だけでなく風邪薬の服用者が献血できなくなるのが大きいようだ.なるほど,風邪薬を飲む人は10%どころではきかないだろうから,そういう人が献血できないとなると確かに不足するかも.

ということで,花粉症も治まって薬も飲まなくなり,晴れて献血できる身体になったので献血に行ってきた.
いや,このところの発泡酒漬けで肝臓がやられたんではないかと心配して行ったわけではないですよ.ええ,検査目的ではないですとも...

ということで,大街道献血センターへ.献血も2回目ということで,サクサク手続きを済ませていく.ちなみに今回も成分献血だ.前回は気がつかなかったお菓子も発見したので,待ち時間を利用してカプリコを1つ食べた.うまかった.

前回はずっとTVを見ていたのだが,今回は雑誌の持込みにチャレンジしてみようと思い,雑誌を片手に採血台へ.看護師さんに「1時間10分ほどかかりますが,お時間よろしいですか?」と聞かれる.1時間10分? 前回は40分くらいしかかからなかったんだが...
まあ,前回は先にいた人を追い抜いて早く終了したくらいだから,今回も40分くらいで終わるだろうと思い,OKする.

前回同様,採血台に案内されたのだが,今回の機械は前回とは違うらしい.前回は採血→返血を3回くらい繰り返したのだが,今回はそれをもっと小刻みに繰り返すとのこと.
よく分からんが,既にOKを出してしまったので,今さらジタバタしても仕方ない.大人しく針を挿されることに.
針を挿されながら機械をじっくり観察してみたところ,画面などのインターフェイスは前回のやつよりも洗練されており,こちらの方が高性能っぽい.高性能っぽいんだが,チューブのあたりが変な感じに振動してるのが,かなり不安を呼び起こすんですけど...

高性能かどうかはさておき,とりあえず血を吸われてから必要な成分をとった後に戻されるわけだが,前回もそうだったが吸われる時よりも戻される時の方がイタイ.
で,前回よりも小刻みに吸われたり戻されたりを繰り返されるため,痛くなる回数も多い.むぅ,これは誤算だった... しかし,今さら前のやつのほうがいいとは言えないので,我慢して吸われ続けることに.

途中,機械が謎のビープ音を発して看護師さんを呼び出した.
一体私の身体に何が起こったのか?とビクビクしていたら,どうやら吸われる圧力(?)が低くなると警報がなるらしい.その場合は掌を握ったり閉じたりしてくださいとのこと.
よく画面を見ると,確かに圧力計のようなものが表示されている.以前は吸われ続けるだけだったのだが,今回は積極的に協力しなければならないらしい.
このためかどうか分からないが,妙に看護師さんが優しくて,途中で喉が渇いてないですか,長い時間でゴメンナサイね,等と何度も言われた.

そんな感じで吸われたり戻されたり握ったり閉じたりを繰り返していたわけだが,40分過ぎても終わる気配が無い.
画面を見る限りでは,よく分からないが「72」とか「73」とかいう数字が変化せずに表示されている.これって予定所要時間だろうなあ.これが減らないってことは,それだけの時間がしっかりかかるってことだろう.仕方ない,諦めて1時間10分間吸われ続けよう...


雑誌も読み終えてしまい,仕方なくCATVを見始めた頃になって,ようやく終了.やっぱり1時間10分くらいかかった.
しかし,前回と同じ成分献血400ミリのはずだが,どうして前回よりも時間がかかったのだ? しかも今回の機械は前回の機械よりも高性能っぽいのに.
ということで,終了の作業をしている看護師さんに疑問をぶつけてみた.すると,同じ成分献血でも,前回は血漿だけだったのに対して,今回は血漿+血小板だったため,機械が違っていて時間もかかったのだとのこと(多血小板血漿成分献血というやつか?).うーん,献血道は奥が深い...


さて,恒例の粗品選択だが,今回はハンドソープがあったので,それをもらうことに.
それとは別になぜか歯ブラシが付いていたのだが,そういえば前回は歯磨き粉をもらったな.

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ちなみに中身はこんな感じ.ラブリー.

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その後,吸われた分を補給するべくジュースを飲み,お菓子を食べていたところ,昨年に基礎ゼミを担当した学生さんと会った.
夜にコンビニでバイトがあり,昼間はあまりフラフラできないので献血に来たというのだが,それって何か間違ってないか?
資格勉強などで色々頑張っているようだ.この間まで一回生だったのにえらいなあ,私の学生時代とは大違いだなあと思いつつ,次の予定が詰まっていたので先に帰らせてもらった.


おまけ その1.
その学生さん,別れ際に「帰省したときのお土産で,これくらいしか残ってないんですが」とこんなものをくれた.

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広島出身であること,勉強している資格のこと,そして何よりこの気の使い方,この春に卒業した学生さんと非常にイメージが重なってしまう.機会があったら一度引き合わせてみたいものだ.


おまけ その2.
その学生さんが検査採血をしている間,ロビーにおいてあった伝言ノート(?)を見ていたのだが,どうやら新宿の献血センター(?)はすごいらしく,日本で一番充実しているのではないかとも書かれていた.調べてみたところ,新宿東口の献血ルームがそれっぽい.

うーん,一度行ってみたいものだが,東京に出張する用事はほとんどないし,出張で行ったら行ったで2時間近く拘束されても大丈夫なほどの時間的余裕はないだろうしなあ...