2005年05月26日

王将における人員配置の変化

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前回の大阪出張時にも行ったのだが,今回も餃子の王将に行って来た.実家の近くにある店で,高校生のときに初めてバイトをしたという,自分史的には結構メモリアルな店だ.
昼のピーク時は避けて行ったのだが,結構お客さんがいた.

現在フェア開催中のレバニラ定食(714円税込)を注文してから(写真参照),厨房を観察.
私がバイトを始めた17年前と比べても厨房の基本構造は変わっていないのだが,どうも違和感があった.

しばらく観察していて分かったのは,人員配置が違っていたことだ.私がバイトしていた頃だと,この時間帯は厨房およびホールで4-5人スタッフがいたのだが,現在は3人しかいない.なのに,店はそれほど混乱することなく回っていた.理屈にあわない.

もう少し観察を続けた結果,洗い場 兼 揚げ物係がなくなっていることが判明.よく見ると,洗い場のところには自動食器洗い機が設置されてあった.なるほど,機械の導入による省力化か.
しかし揚げ物は機械任せにはできない.観察していると,ホールを担当している人が時々揚げ場に行っている.レイアウトの関係もあって,ホールと揚げ場の兼任はかなり辛そうだ.しかし,揚げ場まで行く頻度がかなり低いことに気がついた.私が現役の頃には,揚げ場ではひっきりなしに唐揚げを揚げていたものだが...

そのとき,ふと気になったことがあったので,メニューを確認してみた.やっぱり.
私が現役だった頃に比べると,かなりメニュー構成が変わっているのだ.なんというか,全体的にヘルシー志向になっている.
私が現役の頃には人気NO.1の座を争っていた唐揚げ定食はメニューから消滅しており,定食の付け合せとして揚げ物が付けられている率もかなり低くなっていた.

揚げ物の需要が減ったことによって揚げ場をホールと兼任しても大丈夫になったのか,あるいはその逆に,揚げ場をホールと兼任できるようにするためにメニュー構成を変更して揚げ物の需要を減らしたのか.
どちらなのかは分からないが,少ない人数で以前と同様に店が回っていることには,それなりの理由があるのだなあ,と思いつつ,店を出るのであった.

おまけ.
私がバイトをしていた頃の定位置は,まさに今回消滅していた洗い場 & 揚げ物係だった.
既にバイトを辞めて16年が経過しており,店にも仕事にも思い入れはほとんどなくなっているのだが(でも,ときどき夢に出てくる),仕事の機械化・自動化によって職を奪われた人の気持ちがちょっと分かったような気がする.