北海道出張4日目の後半.
昨年の同時期に札幌に来たときは台風18号の被害状況を見るために北大と中島公園を回った.あちこちで樹木がバキバキ折れていて悲惨な状況だった.
あれから一年.その被害状況がどれくらい復旧したのかをチェックするため,北大に行くことに.
結論から言うと,昨年の台風の爪痕はほとんど残されていなかった.
ところどころに切り株が残っているものの,あまり目立たない.
かなりの数の樹が折れたはずなのだが,もともとの樹の絶対数が多いためか,十分すぎるほど緑が多い.ハッキリいって,愛媛大学とは比べものにならない.
空港から札幌に向かう列車の窓から見た風景では,昨年の台風で倒れたと思われる樹がそのまま残っていたので,北大の場合は人の手で復旧(除去?)作業が行われたのだろう.
人間ってすごいなあと思いつつ,観察していたところ,木々の間で人々がうごめいているのを発見した.近づいてみると...
さすが北海道,そこかしこでジンギスカン・パーティーを開いているようだ.
愛媛大でも学生が焼肉をやっていることがあるが,開催されている数が違う.しかも,どうみても学生ではない,普通の家族連れも堂々とジンギスカン・パーティーをやっている.愛媛大だったら確実に守衛さんに声をかけられることだろう.
で,それらのジンギスカン・パーティーの一群の中に面白い人々を見つけた.
白衣を着てジンギスカンをパクついているのだ.理系の人だろうなあと思ってさりげなく観察していたところ,他の全員がレジャーシートに直接座っているところ,一人だけ携帯用の椅子に座っている人がいた.
他の人よりも年齢が高そうだったので,おそらく研究室の教授なのだろうが,もしかして『白い巨塔』だったりしたのだろうか...
そのまま北大を延々と北上.モデルバーンに辿り着いた.農学校時代の演習用の牧場関連の建物が一式揃っているところだ.
昨年は台風の影響で立ち入り禁止になっていたのだが,今回は入ることができた.
こんな感じの趣のある建物が並んでいるのだが,多くの建物は中に入ることができる.
中はこんな感じで,昔使っていた道具類やパネル(や馬)の展示がされている.農業とか酪農に興味がある人には非常に面白いのかもしれないが,私はその手の知識がないのでよく分からなかったというのが正直なところ.
モデルバーン見学後,北大の最北端を目指して歩くことに.
とはいえ,地図もなく,手持ちのコンパス(時計についているやつ)は正しい方向を指さないことが多いという不思議なコンパスなので,北っぽい方向に続く道をひたすら歩くのみ.
そうこうしている間に某少女漫画で有名な獣医学部に到着.そういえば最後まで読んでいないなあ.
その後,道なりに進んでいって,北大の外周に辿り着いた.ここが北大の最北端なのかと思いきや,掲示されていた地図によれば西側に出てしまったらしい.
地図を覚えた上で再び北側を目指す.
ひたすら歩いていくと,コラボほっかいどうに辿り着いた.
これは産学官連携のための施設で,愛媛大でいうところの地域共同研究センターに相当するのだが,企業のオフィスも入っていたりする.
個人的に調査に行こうかどうか悩んでいたいるかママのオフィスもここにあるはずなので,パンフレットだけでももらおうかと思ったのだが,土曜日ということで閉まっていた.残念.
その後も歩き続け,えらく近代的な建物に遭遇.ゲノムがどうこういう施設らしいが,これが現時点では北大の一番北側にある施設のはず.
その建物の北側に移動して,南向きに写真を撮ってみた.
実際には,この北側に農場がある.
こんな感じなのだが,その一角には...
牛がいる.
電気の流れている柵に囲まれていたのでこれ以上近づけなかった.
でも,さりげなくカンバンに「B群」とか書かれていたし,場所が場所だけに近づけなくて良かったのかもしれない.
この後,北大の西側沿いに札幌駅に戻ったのだが,市街地が広がっている東側と違って,あまり見るべきものはなかった.
と,こんな感じで北大探検は終了したのだが,北大広すぎ.足腰が痛くなってしまったぞ.