2005年11月23日

カンフォーラ@京都大学

[ Spot]

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京都大学で研究会があったので京都へ.研究会は午後からだった,昼食は京都で食べることになったのだが,そこで思いついたのがニュースで取り上げられたこともある京都大学の食堂.
大学食堂とは思えないようなお洒落なところで,アルコールも提供しているという.某教員が絶賛していたということもあり,そこで食べることに決定.
ニュースで取り上げられていた食堂,というかレストランは2軒あるのだが,期間限定メニューがあるということで,時計台前のカンフォーラへ行くことにした.

かなり混雑しているという話だったので,昼時を少しはずそうと思って13時頃に行ったのだが...

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店の外にまで行列ができていた.
いくらお洒落とはいえ,所詮は大学食堂,この行列に並ぶというのは少々シャクだ.
ということで,時計台の中にあるもう一軒のレストラン,ラ・トゥールに行くことに.

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こんな感じの立派な時計台の中へ入り,レストランを探したところ,こちらにも行列が...
カンフォーラがカフェという位置づけなのに対して,ラ・トゥールはちゃんとしたレストランとのことなので(ちなみにカンフォーラは大学生協が運営しているが,ラ・トゥールは民間企業が運営している),食事時間はラ・トゥールの方がかかりそうだ.ということは,同じ行列でもカンフォーラの方が待ち時間は短いか.

ということで,カンフォーラまで戻り,おとなしく行列に並ぶ.寒空の下で待つこと20分ほど,ようやく店内に.
店内を見てみると,カウンター席が空いている.どうせ一人だからカウンター席に回されるだろうと思ったのだが,私の前の客(4人組)のための席が空いていないということで,その客用の席が空くまで待たされた.
ファミレスみたいに人数を記入するボードを用意して,それと空き席を見ながら柔軟に対応すれば,もうちょっとは回転がよくなるんじゃなかろうか.
などと考えていると,ようやく順番に.やっぱりカウンター席に回された.

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店内はこんな感じで,明るくてお洒落な店なのだが,客層がどう考えても大学食堂ではない.家族連れや年配の人が結構いる.どう考えても大学関係者よりも部外者の方が多いぞ.

店のシステムとしては,普通の大学食堂で一般的なセルフサービス,先払い(食券制度を含む)ではなく,店員がテーブルまで来て注文を取り,配膳をしてくれ,最後には片付けまで行う,支払いも別にあるレジで後払いというスタイル.要するに普通のレストランのスタイルだ.

という感じで観察していたのだが,注文を取りに来ない.
忙しそうだし,ちょっとくらい待つのは仕方ないかなと思っていたのだが,10分くらい待っても来ない.
お冷を持った店員さんが近寄ってきたと思ったら,私の後に座った別の一人客を先に接客し,そのままどこかに行ってしまった.
外でも待たされ,中でも待たされ,いい加減に腹が立ったので,店員さんが気がつくまで意地でも黙って待っていようかとも思ったのだが,それをやると研究会に遅れてしまいそうなので,仕方なくカウンター内でパフェを作るのに忙しそうなお兄さんをつかまえて注文した.
なお,その後しばらくしてから別の店員さんが注文を取りに来た.遅い!

で,注文した料理なのだが,週替わりのランチがメイン,スープ,サラダ,パンまたはライスで577円,同じく週替わりのパスタランチ(パスタ,サラダ,パン)も577円,そして特別ランチが682円なのだが,この特別ランチがメイン,パスタハーフサイズ,スープ,パンという豪華ぶりなのだ.
どう考えても特別ランチがお得なのだが,現在は学長プロデュースによる期間限定カレーフェアを開催中.特別ランチは京大までくればいつでも食べられるが,このカレーは今回を逃すと食べられないだろう.
ということで,カレーを食べることに.シーフード,ビーフ,キーマ,野菜,ステーキの5種類のカレーと白米,五穀米,サフランライスの3種類のライスの組み合わせで15種類のカレーを食べられるのだが,今回はシーフード&五穀米にしてみた.

注文も終わったし,店内の観察もだいたい終わった.あとは料理が来るのを待つだけ.
ということで,本を読んで待っていたところ,店員さんが料理を運んできた.

「おまたせしました,ステーキカレーです」

えーっと,それは私が注文した料理じゃないんですけど...
しかも,あなたが一緒に持ってきた伝票にはシーフードカレーと印刷してあるじゃないですか...

謝罪の言葉と共に店員さんは戻っていったのだが,もしかして今からシーフードカレーを作り始めるのだろうか? まだ待たないといけないのか? この調子でいくと,研究会に遅刻してしまうぞ...
などと,戦々恐々としていたら,程なく注文した料理が到着した.

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シーフードカレーということで,具はエビ,ホタテ,イカ,アサリ.かなり具沢山で,食べ応えがあった.
カレー自体はかなりスパイシーで,結構辛い.いわゆる「カレーライス」(=日本のカレー)のルウの辛さとは違った辛さで,思わずラルキーを思い出してしまった.
今回のカレーフェアは具の種類に応じて「だし」も変えているそうで,シーフードカレーはフュメ・ド・ポワッソン(洋風魚介のだし)を使っているという.しかし,フュメ・ド・ポワッソンの味なんて知らないし,それよりもスパイスの辛さが前面に出ていて辛い.
五穀米については,もっと色々な穀物が入っているようなイメージがあったのだが,白米の比率が高いのだろうか,ところどころに米以外の穀物がポツポツと見られるくらい.まあ,白米比率が低いと食べにくそうだから,そのあたりも考慮して比率を決めたのかもしれないな.

これで682円.大学食堂という先入観があると,値段の割には量が少ないと思ってしまうが,一般のレストランで魚介類がこれくらい入っているとなると,もっと値段は高くなるだろうから,そう考えるとお得なのかもしれない.
しかし,このカレー一皿と,メインにパスタも楽しめる特別ランチが同じ値段なのだが,それだったら特別ランチの方がお得度は圧倒的に高いよなあ.やっぱり特別ランチを頼むべきだったか.

ということで,メニューの選択を間違ったなあと公開しつつレジに向かったところ,私の前の客がレジでもめていた.
うーん,従業員に問題があるのか,それともシステム全体に問題があるのか...
どちらにせよ,店舗のキャパシティ以上にお客さんが殺到しているのが最大の問題か.繁盛しすぎるのも問題だなあ.