2006年01月01日

エルダーフラワー・コーディアル

[ Goods]

けっこう前のこと.某教員の奥様にお借りした漫画を読んでいたところ,エルダーフラワー・シャンパンを持ってピクニックに行くというエピソードがあった.
エルダーフラワー・シャンパンというのはイギリスの伝統的なノンアルコールの飲み物だそうで,「エルダーフラワーの花粉を発酵させて作る」という説明があった.
花粉を発酵させて作った飲み物? なんだそれは?

ということで調べてみたところ,エルダーフラワー・プレッセという商品名(プレッセ=ノンアルコールのシャンパン)で市販されているらしいのだが,同じような商品にエルダーフラワー・コーディアルというのがあった.

個人的にコーディアルというのは果実酒のことだと思っていたのだが,お酒というよりハーブを漬け込んだシロップというのが正しいらしい.
エルダーフラワーのコーディアルを炭酸水で割るとエルダーフラワー・シャンパンになるというので,どうせならコーディアルを入手しよう.

ネット通販で買うことも考えたが,送料がバカにならない.ヨーロッパではメジャーな食材ということだから,その手の店に行けば見つかるだろう.
と思って,松山・札幌・大阪などの各地のデパ地下や松山丸三などに行ってみたのだが見つからなかった.
そろそろ諦めて通販で買うべきかななどと思っていたところ,そごう心斎橋店を見物していたとき,そこに入っていたカリス成城というハーブ関連商品の店でたまたま発見.落ち着いて考えればハーブを使ってあるんだから,その手の店を第一に探すべきだったんだよな.

ということで速攻で購入.

Elderflower_1.jpg

ハーブティーのパックもサービスでつけてくれた.

中身はこんな感じ.

Elderflower_2.jpg

シロップというだけあって,かなりトロッとしている.
シロップだからそのままでは甘くて飲めたものじゃないと思うが,試しに味見を.



甘いというよりも甘酸っぱい,しかも「酸」の方が強い感じで,そのままでも旨いかも.
エルダーフラワーの味なんてわからないが,エルダーフラワー・シャンパンのオリジナルのレシピを見る限りでは,酸っぱいのはレモンやワインビネガーなどを使っているためっぽい.マスカットに似た独特の爽やかな風味があるのだが,これがエルダーフラワーの風味なんだろう.

では続いて本命のエルダーフラワー・シャンパンを作ってみよう.10〜15倍の炭酸水で割るといいらしい.買い置きの炭酸水で目分量で適当に割ってみた.

Elderflower_3.jpg

おおっ,確かにシャンパンっぽい色になってる.
味もシャンパンみたいだと書いてあるところもあるのだが,酸味がちょっと強いのでシャンパンの味といえるかどうかは微妙なところ.まあ,シャンパンを飲み慣れているわけではないので,実はこういう酸味の強いシャンパンもあるのかもしれないが.

エルダーフラワー・シャンパン以外にもお湯で割ったり,白ワインに入れたり,アイスクリームに混ぜたり,カクテルの材料にしたり,紅茶に入れてみたりと,色々と使えるらしい.


なお,材料に使われているエルダーだが,西洋では非常にメジャーなハーブで,花・葉・実・根と木全体に薬効があるらしい.そのため,「万能の薬箱」と呼ばれることもあるとか.
ちなみにエルダーの和名は西洋ニワトコというのだが,ニワトコは別名を接骨木花といって,東洋でも骨折やつき指の湿布の材料に使われていたそうだ.
ハーブとしては花をお茶にして使うことが多いようだが,免疫力を高めてくれるらしく,風邪やインフルエンザの予防に使われたり,花粉症にも効果があるのだとか.他にも冷え性や美肌にも効くらしい.確かに万能だ...

年が改まってひと月もすると,そろそろ花粉症のシーズンになってしまうので憂鬱になるのだが,今年はこのコーディアルで症状の緩和を目指してみるとするか.