2006年02月16日

マフラー@Burberrys

[ Goods]

BurberryP_1.jpg

昨年末の大阪出張時に購入したバーバリーのマフラー.
状況証拠から判断するに,ぱちもん率99%.
とはいえ,私自身にはブランド物へのこだわりがないので,マフラーとしての機能(=首に巻けて暖かい)さえ確保できるのなら,ぱちもん率が高かろうが低かろうが問題はない.

しかし,世間から「おやおや,あちらの方は本物のバーバリーのマフラーだと思って偽物を首に巻いてらっしゃるでおじゃるよ」と思われるのもシャクだ.

ということで,これが「本物のぱちもん」であることを自信を持って主張できるように調べてみることにした.

バーバリーのマフラーについては偽物が多数出回っているようで,自分の持っている物が本物かどうかを調べる方法を聞いているページがよくヒットする.
判別方法としてよく言われているのが「sが付いているバーバリー(=Burberrys)は偽物,本物はBURBERRY」というもの.
実際のところ,これは間違いらしい.確実なソースは見つけられなかったのだが,1997年に経営者がローズ・マリー・ブラボーというアメリカ人に変わり,その人がブランドを刷新したのだが,それに伴ってロゴが「Burberrys」から「BURBERRY」に変わったようだ(2000年くらいに変更?).
なお,そのバーバリーを立て直したブラボー女史だが,2006年にバーバリーを辞めるらしい

その他,本物と偽物は色や風合いが全然違うので一目みればわかる,という主張もあった.
なるほど.
では,じっくりと見てみよう.

BurberryP_2.jpg




分かんねぇよ.

というか,そもそも本物の色や風合いが分からないんだから比較のしようがないじゃないか.
ということで,百貨店に行った際,バーバリーのマフラーをチェックしてきた.百貨店で売られているものなら本物だろう.



なるほど,確かに肌触りが全然違う...って,これはカシミヤ製やん!
今回の疑惑のマフラーはラムズウール製なので,カシミヤ製と肌触りが違うのは当然だ.

ちなみに,バーバリーはカシミヤ製のマフラーしか作っていないという説もあるのだが(確かに公式ウェブサイトの商品一覧の中には存在していない),amazonにはラムズウール製のマフラーらしきものが掲載されたページが残っているので.少なくとも以前は販売していたようだ(現在は入手不可になっている).

同じラムズウール製で比較できないとなると,見た目で判断するのは難しそうだ.
となると,残る手がかりは

BurberryP_3.jpg

このタグと,

BurberryP_4.jpg

このラベルだけか.

このタグもラベルも百貨店で見てきたカシミヤ製のマフラーについていたものとは全然違っている.
しかし,そちらはBURBERRYだからであって,これはBurberrys(=以前のもの)だからなんだ,という主張も成り立たなくはない(カシミヤとラムズウールの違いによるという主張についても同様).

どうしたものかなあとタグを裏返してみたところ,アメリカの登録商標の番号として「1241222」と書かれていた.
ということで,アメリカの特許商標庁で検索をかけてみたところ,バーバリー・チェックについての番号だった.

ラベルの「Burberrys of London」にもRマークが付いているので,「Burberrys of London」で検索をかけたところ,ちゃんとヒットした.申請者もちゃんとしたバーバリーの会社なので,ここからも「sが付いているバーバリー(=Burberrys)は偽物」説は正しくないことが分かる.
まあ,だからといって「Burberrys of London」というラベルが付いているものが全て本物なわけではないのだが.

うーん,タグとラベルからも真贋の区別はできそうにないなあ.
あと,検索できそうな情報というと,「MADE IN ENGLAND」と「DRY OCEAN ONLY」くらいか.
...あれ,DRY OCEANって何だ?

BurberryP_4.jpg

ああ,DRY CLEAN,つまりドライ・クリーニングということか.



って,なんでCLEANとOCEANを読み間違えるんだ?

と思って注意深くラベルを見てみると,

BurberryP_5.jpg


DRY OLEAN


...ぱちもん率100%だな.

ということで,もしも学内や街中でバーバリーっぽいマフラーをしている私を見かけたとしても,「本物だと思って偽物を使っている」のではなく,「本物のぱちもんであることを自覚して使っている」ので,その点を誤解しないようにお願いしたい.