2006年04月25日

長浜一番(ラーメン)

[ Spot]

Nagahama1ban_1.jpg

ラーメンステーションの開店あたりから,松山のあちこちにラーメン屋を見かけるようになった気がする.まあ,単にラーメンステーションのあおりで意識的に情報収集するようになっただけかもしれないが.

そんなラーメン屋の中でも老舗の一つであり,美味しいラーメン屋の名前が挙がるときにはほぼ確実に出てくるのが,この長浜一番.
以前から行ってみたかったのだが,松山西署の近く,つまり三津(正確には若葉町)という中心部からかなり離れた場所にあるため,なかなか行く機会がなかったのだが,ようやく行くことができた.

店内の写真は撮り忘れたのだが,最近のお洒落なラーメン屋の対極にあるような殺風景な内装.昭和40年代の中華料理屋といった感じか.
店内は思ったよりも広かったのだが,夜20時前くらいだったのにカウンターの数席を除いてほぼ満席.
空いているカウンター席に座ってメニューを見る.よく覚えていないのだが,確か基本のラーメン以外にチャーシューメンと高菜ラーメンがあったように思う.
しかし,

Nagahama1ban_4.jpg

左側の赤いのは紅生姜だとして,右側にあるのって高菜だよな?
ここに置いてあるということは,「ご自由にお取りください」ということだと思うんだが,だとすると高菜ラーメンの存在意義は...

ともかく,基本のラーメン(500円)を注文.しばらくして出てきたのがコレ.

Nagahama1ban_2.jpg

具がチャーシューとネギだけのシンプルなラーメンだ.
まずはスープ.これが非常にアッサリしていて,豚骨の臭みもほとんどない.豚骨ラーメンというと脂でコテコテなものを想像してしまうのだが,それは久留米ラーメンのことらしい.
豚骨でもアッサリとしたスープが特徴なラーメンは,いわゆる博多ラーメンとのこと.
じゃあ,この長浜一番のラーメンは博多ラーメンなのかというと,名前のとおりだとすると長浜ラーメンというものらしい.
しかし,この長浜ラーメン,博多ラーメンよりも「味が濃い」説と「味が薄い」説があって,よく分からない.
ともかく,普段食べている豚骨ラーメンとは違って,かなりアッサリしていて,それでいて旨みがあるスープだった.

次に麺だが,

Nagahama1ban_3.jpg

見てのとおり,ストレートの細麺で,ツルツルいける.

チャーシューは,特筆すべきことのない普通のチャーシュー.
一とおり口にしたところで,カウンターに置いてあるトッピングを入れてみる.
先ほどの写真にあった紅生姜と辛子高菜以外にゴマも用意されている.
ゴマをいれると香ばしくなるし,紅生姜はアクセントになってどちらもいい感じなのだが,なんといっても決め手は辛子高菜だろう.
これが,鬼のように辛い.ちょっと入れただけでも,スープがかなり辛くなってしまう.
しかし,ポリポリとした食感が気持ちいいので,ついつい入れてしまい,ますますスープが辛くなってしまうという悪魔のようなトッピングだ.

麺をだいたい食べ終えたところで替え玉(100円)を注文.

Nagahama1ban_5.jpg

ここでも「替え玉の麺の量は最初に入っている麺よりも多いのではないか?」という以前からの疑惑を強化するような麺の量だった.
なお,スープの色が凄いことになっているが,基本的に同じスープであって,色の違いは悪魔のトッピング「辛子高菜」の威力ゆえだ.

おそらく今回食べたのが正統派の博多ラーメン(または長浜ラーメン)なのだと思うのだが,この手のラーメンを食べさせてくれるところは松山に他にないかもしれない.
昔はロープウェイ街に1軒あり,値段が安かったこともあって何度か食べに行ったのだが,いつの間にかなくなっていたからなあ.

他では食べられない種類の味だし,ラーメン+替え玉で600円とコストパフォーマンスもなかなか良好なのだが,問題は場所が遠いこと.
なかなか頻繁に行ける店ではないのだが,機会があればまた行くことにしよう.