2006年11月18日

みかん狩り

[ Experience]

この間,風邪を引いて大ダメージを喰らってしまったため,予防を兼ねてビタミンCを摂るためにみかんを食べるようにしている今日この頃.
先日も地元出身の同僚にみかんをもらったのだが,その関係でか,みかん狩りに誘われた.
みかん狩りなんて,小学校低学年のときに遠足で行って以来のこと.
天候が少々不安だったのだが,雨が降らないうちに狩り尽くすべく,砥部の方まで行ってきた.

当初はみかん山のふもとまで車で行き,そこからは徒歩の予定だったのだが,行けるところまで車で行ってしまうことに.後から考えると,この変更が大正解だった.

車一台通るのがギリギリなくらい細い坂道を登っていき,お目当てのみかんの樹のすぐ近くまで.
そこで待っていてくれたみかん畑の持ち主から道具一式を借りて,さっそく狩りまくることに.

MikanGari_1.jpg

両手に軍手をはめ,微妙に湾曲したハサミを手に,みかんの樹に挑む.
ちなみに首からは収穫したみかんを入れるためのプラスチック製の籠をぶら下げていた.

説明によると,商品として流通させる場合には,傷がつかないようにヘタ(星というのが正しいのか?)のところに枝が残らないように,まずはヘタに枝が少し残った状態でハサミを入れて切り離し,それからヘタに枝が残らないようにもう一度ハサミで切るとのこと.
試しにその方法でやってみたのだが,結構難しく,市場に流通しているみかんのようにきれいな星にはならない.
今回は自分たちで食べる分なので,それほど気にしなくてもいいだろうとのことなので,ハサミは一度で済ますことに.

小学校の遠足でやったときは平地で背の低い樹だったような気がするのだが,今回はかなりの斜面で足場が悪く,しかも背が高いので,かなり取りにくい場所に実がなっていたりする.
比較的取りやすい場所から始めたのだが,しばらくすると,

MikanGari_2.jpg

こんな感じで枝を掻き分けていかないと取れなくなってくる.
それでも,あちこちを枝に引っ掛けながら,せっせと収穫にいそしむ.
取りにくい場所の実を無理な体勢で切ったりすると,みかんを取り落としてしまったりするわけだが,一度落としてしまったみかんは,みかん山を転がり落ちていく.
なるほど,みかん山の脇の道路を通ると,時々みかんが転がっていたりするけど,あれの何分の一かはこうやって落とされたものが道路まで転がってきたんだな.

ちょっと疲れてきたので小休止.

MikanGari_3.jpg

この樹は自家消費用で,市場に出回るのよりも良い実がなっていたらしいのだが,それに加えて自分の手で収穫したということで,とても美味しかった.

休憩を終えて,狩りを再開.
そうこうするうちに,取れそうなところは大体取り尽くしてしまった.残るのは樹の上のほうになっていたり,足場が悪いところばかり.
さて,どうしよう?と悩んでいたところ,本職の方々が手伝ってくれた.

MikanGari_4.jpg

正面に写っている小柄な方が,この道一筋60年,「みかん狩り界の至宝」とも呼ばれる名人.

「もう少し右足に重心を移して!」

今回は脚立を使って収穫する若手の指導に集中していたため,「神業」の域にまで達した名人の熟練のハサミ捌きを見ることはできなかった.残念なことである.
(本当は,同僚のお子さん(2歳),みかん狩りは初体験で,まだハサミは使えません)

ということで,本職の方々に最後は任せてしまったのだが,取りにくいものばかり残っていたにもかかわらず,あっという間に取り尽くしてしまった.さすがだ.

で,最終的にはこんな感じに.

MikanGari_5.jpg

1枚目の写真と見比べてもらえば分かると思うが,オレンジ色が残っているのは中央部の上の方だけ.ここまでやれば,「狩り尽くした」と言っていいだろう.

ちなみに,1本の樹から収穫できたのは,

MikanGari_6.jpg

これくらいの箱で4箱.
風通しのいい涼しいところに置いておけば正月まで大丈夫とのことで,一箱もらって帰ってきた.
しかし,こんなに大量のみかん,正月までに食べ切れるんだろうか...