2008年03月28日

海外のPCで日本語を読み書きする方法

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海外留学に旅立った先生からメールが届いた.
届いたのはいいのだが,文面が全てローマ字で読みにくい.
日本からPCを持っていかなかったのか?

しかし,そのメールが送られてきたということは,私が書いた日本語のメールを読んだということだろう.
となると,海外のネットカフェかどこかでメールをチェックしたということか.
でも,海外のPCで日本語が読めるのか?

そこで思い出したのが,5年くらい前の卒業生のこと.
彼はネパール周辺に旅行に行き,向こうのネットカフェからローマ字のみで掲示板に書き込みしていた.
そのとき,海外で日本語を読み書きする方法を調べたことがあったのだ.

Windowsに限定するが,Windowsの場合,海外のPCであっても日本語を読むのは簡単らしい.
海外で使用されているPCには日本語のフォントがインストールされていないことがほとんどだろうが,日本語を使っているサイトにアクセスすると,マイクロソフトから自動的に日本語フォントがインストールされて,日本語が表示されるとのこと.
実際に試したことがないので,真偽のほどは不明だが,多くのサイトがこう書いてあるし,その卒業生もネットカフェの多くでは日本語が普通に表示できたと言っていた.

ただ,フォントのインストールに管理者権限が必要なことがあるようで,管理者権限を使えない時は表示させることはできないようだ.
で,そういう場合は日本語を含んだサイトを画像として表示させるサービスがあるらしいのだが,ヒットしたサイトのサービスはなぜか使えなかった.
代わりに見つけたのが,日本語メールを画像に変換するWORLDLIVEメール(ただし有料).このサービスのプレスリリースによると,世界のPCの22%以上は日本語表示に対応していないそうだ.22%かあ.微妙な数字だなあ.

で,日本語を書く方についてだが,Windwos95や98の頃はGlobalIMEというのをインストールする必要があったのだが,Windows2000以降はOS自体が多言語対応になっているようなので,設定を変えるだけで日本語入力は可能らしい.
ただ,ネットカフェなどでは設定の変更は禁止されていることも多い.
そんな場合に使えるサービスにAjax IMEというのがある.
GoogleMapsやGmailで有名になったAjaxという技術を使って,ウェブ上で日本語入力を可能にするというサービスだ.
URLからして,茶筅という形態素解析システム(日本語の文章を名詞や動詞,助詞などに分解するシステム,のはず)を使っているのかと思ったのだが,実際にはMeCabというより高速なシステムを使っているとのこと.
実際に使ってみると,通常のIMEと違って文節区切りの変更ができないという問題があるため,長文を入力するのはストレスが溜まりそうだが,細かく変換していけば何とかなりそうだ.
しかし,Ajaxって,こんなこともできるんだ.すごいなあ.

ということで,海外で日本語のメールをやりとりしたい場合,WebメールとAjax IMEを組み合わせれば,ネットカフェでも何とかなりそうだな.
まあ,海外に行く予定は全くないので,こういうことを調べても役には立たないのだが.

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