2005年12月11日

愛媛大学交響楽団 第47回 定期演奏会

[ Experience]

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交響楽団に入っている学生さんが定期演奏会のチケットをくれたので行ってきた.
クラッシックを実際に演奏しているのを聴くのは中学校の音楽鑑賞会以来か?

会場は松山市民会館の大ホールだったのだが,市民会館に入るのはこれが初めて.
大ホールっていうくらいだから,かなりの収容人数があるんだろうけど,そんなにお客さんが入るのかな?などと思いつつ,会場前に到着したところ...

うわっ,けっこうな人が来てるなあ.他にイベントがあるかどうかは確認してないけど,これって全部演奏会目当てなんだろうか?

人の流れに飲まれつつ,入り口へ.
もらったチケットと引き換えにパンフレット&チラシをもらう.チラシはともかく,このパンフレットって印刷業者に頼んでるよなあ.予想以上に本格的だぞ.
ついでなのでロビーの見学でもしようかと思ったのだが,人がどんどん入ってくるので,諦めた.チケットをくれた学生さんを発見したので,軽く挨拶をしてホールへ.

開演15分くらい前だったのだが,既にかなりの客席が埋まっている.

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やはり舞台の正面が良い席なんだろうけど,クラッシック愛好者でもない私がそういう席に座るのもどうかと思ったので,後ろの端っこのほうに座ってみた.
開演時間までパンフレットを読んでいたのだが,気がつけば観客がどんどん増えていく.開演時間になる頃には,1階席はほぼ満席.調べてみたら,大ホール1階の収容人数は1200人弱だった.ということは1000人くらいは来てたのか...

今回の演奏会は3曲構成.クラッシックのことはよく分からないので,聴いた素直な感想を.

・ブラームス 大学祝典序曲 Op.80
聞いたことがない曲名だなあと思っていたのだが,何か聞き覚えがある旋律が時々混じる.
それも一度や二度どころじゃないくらい聞いたような...
おおっ,思い出した! これって大学受験ラジオ講座のテーマ曲だ!
高校3年と浪人生のとき,ほぼ毎日聴いていたんだから,そりゃあハンパじゃないくらい聞き覚えがあるはずだ.楽器の種類と音の厚みが全然違うから気がつかなかったよ.懐かしいなあ.しかし,オリジナルはこんな曲だったのか.


・モーツァルト 交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」
これも知らない曲名.まあ,私とクラッシックの関係といえば,PCに向かって仕事をするとき,ネットラジオのクラッシックのチャネルをBGM代わりにつけるくらいしかないから,知らなくて当然か.
実際,先ほどの曲と違って,曲を聴いていても聞き覚えはなかった.
で,この曲は聴いている最中,なぜか別のことを考えてしまって仕方が無かった.聴くことに集中しようとしても,気がつけば別のことを考えてしまっているということの繰り返し.
うーん,私の中では「クラッシックを聴く=仕事をする=別のことを考えて逃避する」という回路ができつつあるのだろうか?
ということは,クラッシックを流し続ければ真面目に仕事をするようになるのだろうか? いや,既に「仕事をする=別のことを考えて逃避をする」というところまで回路が出来上がってしまっているので手遅れか...


ここで休憩時間.
そのまま続けても良いのではと思ったのだが,どうやら楽器の準備の関係もあるようで,何だか色々と運び込んでいる.

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左手前のハープは分かるんだけど,その後ろの箱はなんだ? オルガンか? どうやらチェレスタというものらしい.
うん? 中央の一番奥にある布がかかったブツはどうみても銅鑼だよなあ...

色々と謎を感じているうちに,指揮者が出てきて演奏が始まった.

・ムソルグスキー/ラベル編 組曲「展覧会の絵」
曲名はよく聞くけど,どういう曲かまでは知らないなあ.パンフレットによると10曲の小曲と,前奏・間奏である「プロムナード」という曲から構成されているらしいけど...

ちゃーちゃーちゃー,ちゃららーちゃららーちゃぁちゃーちゃ

おおっ,これはよく聴く曲だ! なるほど,これは「展覧会の絵」の中でも「プロムナード」という曲なのか.
などと思っているうちに,次の曲に.今度は全体的におどろおどろしい曲.パンフレットによると地中で宝を守るグロテスクな小人をイメージした曲だという.確かにそんな感じだなあ.
と,こんな感じで曲が変わるたびに雰囲気も使われる楽器も違うので,これは先ほどの曲と違って他のことを考えるヒマがなかった.
クラッシックの演奏会というと,寝てしまいそうなイメージがあったのだが,こういう曲ばかりだったら寝てられないだろうな.
ちなみに銅鑼は最後の「キエフの大門」のために用意されていたのだが,この「キエフの大門」はかなり迫力があった.


この「キエフの大門」で全曲終了.拍手の中,指揮者が退場していくのだが,全然拍手が鳴り止まない.これはもしかして「アンコール」というやつだろうか?
しばらく拍手が続いた後,指揮者が出てきたり戻ってきたりを繰り返しながら,花束をもらったり,演奏者を紹介したりする.その間,基本的に拍手は続いたまま.
いい加減に手が痛くなってきたところで,再び指揮者が出てきて,もう1曲演奏が始まった.

・ドリーブ 「コッペリア」
曲名は知っているし,おそらく聴いたこともあるはずなのだが,名前と曲は全く一致していなかった.
今回,名前と曲をセットで聴く機会があったわけだが,この記事を書いている時点で既に名前と曲が一致しなくなっている...


アンコールの演奏が終わった後,楽団員全員の紹介があって,指揮者は花束を持って退場.これで完全に終了ということらしい.

学校行事以外ではクラッシックの演奏会に行ったのは今回が初めてだったのだが,思ったよりも楽しめた.
特に3曲目の「展覧会の絵」は全く退屈しなかったので,もう一度聴いてみたい.