2005年12月31日

『Landreaall 1-7巻』おがきちか

[ Book]

2005年も終わりということで,このBlogに書いた本の記事を数えてみたところ,だいたい130個ほどあった.この中にはマンガも含まれているが,単純計算で3日に1個程度か.

実際には読んだけど記事を書いていないものもあるので,活字本のみで3日に1冊程度,マンガを含むと2日に1冊強くらい読んでることになるのだろうか.
これだけ読んでいれば「趣味:読書」と書いても文句は言われないだろう.

ついでなので今年読んだ本のベスト1を選んでみたのだが,少女マンガ部門のベスト1がこの『Landreaall』.

火竜を封じている女性を救うための方法を求めて,王位継承権を持つ地方領主の息子「DX」が妹「イオン」と護衛の忍者「六甲」を連れて旅に出る,という,あらすじだけだと非常にありがちなファンタジー物(なぜか主人公がバイクに乗ってたりもするが).

これだけの情報なら手にとって読むことはおそらくなかっただろうが,竜退治編のあとになぜか学園生活編がはじまるという.
竜退治の勇者がどうして学生になるんだ? この疑問を解くためには実際に読んでみるしかないだろう.

ということで読み始めたのだが,この竜退治編,シリアスとコミカルが良い具合に調和していて予想以上に面白い.
ワクワクしながら竜退治編の最終巻である3巻を読んだところ...

ううっ,あんた漢だよ,DX...

竜退治編だけに限らず,この作者は伏線の張り方というか,構成力が非常に高いようで,何気なく描かれたエピソードや台詞が後になって効いてくる(台詞がまた名言ぞろい).
問題の学園生活への移行も竜退治編の結末ときれいに接合されていて全く不自然ではなかった.

で,最新刊の7巻では前巻から始まったエピソードも一区切りし,新しい話が始まるっぽい感じ.だいたい1年2冊の刊行ペースなので,続きは半年後か.ああ,待ち遠しい!


ちなみに,少女マンガ部門以外のベスト1は以下のとおり.

・活字本 フィクション部門
『All You Need Is Kill』桜坂洋

・活字本 ノンフィクション部門
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』山田ズーニー

・少年マンガ部門
『ワイド版 風雲児たち 全20巻』みなもと太郎


2006年も面白い本に出会えますように.