副題は「美術館に住む天使たち」ということで,聖書などに出てくる天使のエピソードと絵画を紹介している本.
以前読んだ『ヴィーナスの片思い』と同じシリーズで,やっぱり某教員の奥様に貸してもらった.
同じシリーズなので,名画+ヘタウマなマンガ+解説というパターンも一緒なのだが,ギリシャ神話をテーマにしていた『ヴィーナスの片思い』と比べると,マイナーな絵が多いような気がするのだが,これは気のせいだろうか?
天使というとミカエルとかガブリエルとかが有名.
というか名前つきの天使で有名どころというと,あとはラファエルくらいしか思いつかないだろうが,これらは「四大天使」というやつ.
「四大」というくらいなので4人(4体?,あるいは4柱?)いるわけだが,なぜかウリエルはよく忘れられる.本書でもミカエル,ガブリエル,ラファエルについては専用のページが用意されているのに,ウリエルはその他もろもろの名前つき天使と一緒にまとめられている.
ちなみWikipediaの天使の一覧でも同じ扱い,さらには英語版Wikipediaの同一項目でも伝統的なカトリックの大天使として「Michael, Raphael, Gabriel and sometimes Uriel」とウリエルは「ときどき」しか勘定してもらえていないようだ.可哀想すぎ...
ちなみに,これ以外にも名前つきの天使というのはたくさんいるのだが,そういう天使の名前がスラスラ出てくる人は,かなりの確率で新世紀エヴァンゲリオンのファンかオカルト好きの人だろう.
ああ,その手のマンガ好きという可能性もあるな.『天使禁猟区』とか『魔天道ソナタ』とか『バスタード』とか...
はっ! これって全部,途中までしか読んでないやつだ!
と思って調べてみたところ,天使と悪魔の出てくる物語をまとめたページを発見.
うーん,この中で紹介されているマンガで最後まで読んだのって,『デビルマン』と『ゴッドサイダー』と『シャーマンキング』だけだな...
はっ! これって全部,天使というよりも悪魔(あるいは異教の神様)がメインのマンガだ!
ということで,次回に続く.