2004年05月30日

『火車』宮部みゆき

[ Book]

宮部みゆきの本はそれなりに読んできたが(チェックしてみたら8冊くらいかな),これまで読んだものの中では本作がダントツでよくできている.いや,よくできているというよりも凄いと言う方が適切かもしれない.

10年以上前の作品なのだが,今になって読んでみようと思ったのは,どこかのウェブで「宮部みゆきの『火車』を教科書に使うべきだ」ということが書かれていたから.
「自己破産の事実がばれたために婚約者の前から姿を消した女性を探す」という話だということは読む前から知っていたし,そのウェブもそういう文脈でとりあげていたので,借金関係の話だとは分かっていた.
しかし,そういうことは置いておいても凄い作品だった.特にヒロイン(?)が調べものをする場面などは昼間に読んでいたのにゾクゾクしてしまった.

# 本当は今日は部屋の掃除をしようと思っていたのだが,読み始めてしまったのが運の尽き.読み終えるまで止まらなくなってしまい,掃除は結局できなかった.