2004年08月14日

三津浜見物

[ Spot]

全国的にお盆休みの真っ最中なわけだが,この2-3年くらいはお盆に実家に帰っていない.こちらでやるべき仕事を抱えているのに,特にやることもない実家に帰るために交通費と時間をわざわざかけるのがもったいないためだ.

とはいえ,全国的のお盆休みなのに,自分だけ研究室に通うというのもなんだか業腹なので,今日はオフ日に設定し,研究室に行かないことにした.
だからといって,自宅に閉じこもっているのも馬鹿らしい&暑いだけである.

ということで,三津浜見物に行くことを急遽決定.
目的として,三津浜図書館で本を借りることと,大可賀にできたコーナンに行くこと,三津浜でお好み焼きを食べること,中央図書館で本を返すこと,を設定し,10時過ぎに自転車で出発.

日差しは少々厳しいが,自転車に乗ってると風があるので,それほど暑さは感じない.

西に向かって自転車をこいでいると,中央通のあたりでニトリの看板を発見.そういえばまだ行ってないことを思い出したので,帰りに寄っていくことを目的に追加.

そのまま久万の台あたりの坂をエッチラオッチラと越していく.自転車のギアが故障しており,一番重いままになっているのだが,傾度がそれほどないためか,それほどしんどくはなかった.
しかし,その次の陸橋風の坂はこのギアでは厳しそうだったので,迂回することに.
なんだかよくわからない路地に入り込み,ようやく通り抜けたと思ったら,そこは三津駅周辺だった.
バスや車から見たことはあったが,じっくりと見たことはなかったので,駅前に自転車を止めてしばし見物.

mitsu_eki.JPG

強力な台風が来たら吹き飛ばされてしまうんじゃないかと心配する一方で,「まあ,松山だから大丈夫か」と根拠なく思ったりもする.
松山市が現在取り組んでいる坂の上の雲のまちづくりの一環か,三津駅周辺の再開発計画があるらしいのだが,今の駅舎はこれはこれで味があるので,変に手を入れてしまうのはもったいないかもしれない.駅前の放置自転車を何とかすれば,それだけで一種の観光名所になりそうなので,その程度のテコ入れで十分な気がする.

第一の目的地である図書館はもう少し西の方なので,そのまま西に向かう.

自転車をこぎながら,確かこのあたりに三津浜銀天街というアーケードのある商店街があったはずだが...と思っていると,どうやら自分が走っているのがその商店街らしい.アーケードが撤去されてたことに加えて,店がほとんど開いていなかったので,最初は気がつかなかった.店が開いていなかったのは,お盆休みのためか,それともこの商店街もシャッター通りと化しているのか... 確かにこの周辺,スーパーがあちこちにあるから,商店街としては厳しいだろうしなあ...

などと思っていると,視界の片隅に海が見えた.そういえば「三津の渡し」がこの近くのはずだから,それも見に行ってみよう.

正確な場所が分からないので,とりあえず海まで出て,海沿いに自転車を走らせていくこと数分,それらしい場所に出た.ちょうど渡し舟(正確には艀(ハシケ)か)が岸を離れたところだった.

mitsu_watashi.JPG

対岸には利用者らしき人影が見えており,単なる観光名所ではなく,実際の生活に密接に組み込まれているようだ.渡しが戻ってくるまで待って,実際に乗ってみようかとも思ったが,乗ること自体だけを目的として往復するのもおかしい気がしたので,それは次の機会ということにした.

そのまま西に向かい,フェリー乗り場のあたりで方向転換する.
当初予定していたルートとは違っているので,図書館の場所が分からなくなってしまった.地図は持っていたものの,肝心の図書館の場所が載っていないため,あまり役に立たない.
そのあたりを走り回り,ようやく図書館を発見.
想像していたよりも小さな図書館だったが,目当ての本はまだ借りられていなかったので,すかさずゲット.他にも面白そうな本があったのだが,規定冊数の壁に阻まれて断念.またの機会にすることに.

とりあえず第一の目的を果たしたので,続いて第二の目的であるコーナンを目指す.
今度は海沿いに南下するだけでいいので,まったく迷わなかった.

kohnan.JPG

大阪出身の私にとって,コーナンは非常に馴染みのあるホームセンターなのだが,私が知っている店はどれもこんなに大きくなかったなあと思いつつ入店.
店は広いけど,売っているものはダイキEXとあまり変わらないなあ,などと思っていたら,妙にジュースやお菓子が充実していることを発見.でも,値段が特別安いわけでもなさそうだし,わざわざ買いには来ないよなあ...
特に欲しいものがあったわけではないのだが,カバンが500円で売っていたので記念に購入.持って来たカバンと同程度の大きさだったので,非常に収まりが悪いというアクシデントが発生したりもしたが,なんとか押し込んだ.

ついでだったので,その向かいにある「アイテムえひめ」のワールドマートにも寄ってみた.
アンカースティームがあれば買って帰ろうと思っていたら,アンカーの缶ビールを発見.しかしなにかが違う.
よくよくラベルを見ると,このアンカーはシンガポールのビールだった.そういえば,検索してたときにそういうのも引っかかったなあ.
他には特に物欲を刺激する物がなかったので,何も買わずに出てきた.

そろそろお昼時だったので,第三の目的であるお好み焼きを食べに行くことに.図書館を探して放浪しているときに見つけたお好み焼き屋に行ってみた.

おばちゃんが一人でやっている店で,基本的には持ち帰りがメインの店だったらしい.注文が溜まっているので時間がかかると言われたが,別に急いでもいないので,しばらく待つことに.
世間はお盆休みだというのに忙しそうだなあと思っていのだが,なんとはなしに聞こえてきた店主と顔なじみの客の会話で納得.お盆休みで,子供が帰省しているからこそ忙しいという側面があるようだ.たまに帰ってきたから懐かしい味を食べたい・食べさせたいということなんだろう.
そうこうしているうちに,自分の注文分が出来上がってきた.見た目&食べた感じは広島風と同じで,どのあたりが三津浜風なのかがよく分からなかった.作っているところを見る限りでは,豚の脂身(とスジ?)を豚肉とは別に入れている点が三津浜風の特徴なのだろうか?
なにはともあれ,あの量と味で500円だったら十分満足.

これで三津浜でやるべきことはすべて終えたので,市内中心部に戻ることに.

戻る途中もおかしな道に入り込んでしまったり,坂が厳しかったりと色々あったが,それほど大きな問題も発生しないうちにニトリに到着.

大阪でもニトリは見かけたことがなかったので,ニトリに入るのは初めてだったのだが,ホームセンターの大きさを維持しながら,工具類などを置かず,布製品や家事道具をそのぶん充実させた感じといえばいいだろうか.工具類に興味がない・必要ない人にとっては,こちらの方がありがたいことだろう.
取っ手が取れるフライパンセットやソファーベッドがかなり物欲を刺激したのだが,いまのところは買う必然性はないということで却下.もっと広い部屋に引っ越したら考えよう.

その後,市立中央図書館で本を返却,返す刀で,すかさず本を借りてしまった.うーん,やっぱり連鎖が始まってしまったようだ.
で,以前の記事でも書いた3階の謎だが,どうやら3階は書庫になっており,申請があれば本を出してくれるというシステムになっている模様.まあ,そうじゃないとマンガ喫茶状態になるもんな.
そういえば,紫堂恭子の画集を見てくるのを忘れたな.でも3階にあるということは,申請をしないと出してくれないってことだし,そこまでして見たいのかというと少々疑問も残るなあ...

と,最後は少し消化不良のところもあったが,おおむね満足のできる三津浜見物であった.

これで西の方はしばらくいいから,次の機会があったら,東の奥道後見物かなあ.