2004年09月02日

『青が散る』宮本輝

[ Book]

『錦繡』に続く宮本輝の第二弾.初期の傑作らしい.
新設大学のテニス部員である主人公とその仲間の青春を描いた小説.
と書いてしまうと非常に陳腐だが,まさに「ザ・青春群像」という感じで,非常に面白かった.
私の出身大学のある教員が学生への推薦本として挙げていたのだが,その理由が分かるような気がする.

テニスのシーンが何度も出てくるのだが,テニスをほとんどしたことのない私でも面白かったくらいなので,ある程度やった人だったらもっと楽しめるのだろうか.

あんまり体を動かすことには興味が無いのだが,この作品を読んで,ちょっとテニスをやってみたくなった.
まあ,実際にやってみると間違いなくシンドイだろうから,すぐに止めたくなるとは思うけど.