2004年12月21日

勝岡−和気−三津ツアー

[ Spot]

先日の免許センターの記事だけを読むと朝からバスに乗って行ったように思われるかもしれないが,実際には自転車で行った.
これは勝岡の免許センターに行くついでに,その周辺も色々と見物しようと思ったからなのだが,それに加えて,ある教員が勝岡まで自転車で行って後悔したという話を聞いていたので,それを実感してみようということもあった.
あと,図書館の返却期限でもあったので,帰りに三津の図書館に立ち寄ることも決定.

ということで,地図で行き帰りのルートを確認してから出発.

山越の方を通っていったのだが,途中で学生の大群に遭遇.その人数から中国の朝の風景を見ているような感覚に襲われる.
学生の通学ラッシュをやり過ごして,そのままチャリチャリ進んでいく.要所要所に勝岡自動車免許センターへの案内標識があったので,道に迷うこともなく,センターに到着.
所要時間は約35分.ときどき意味もなく激チャリモードになったりもしたが,それほど疲れもしなかった.大学時代は自転車で40分くらいの距離を通ってたしなあ.


その後,センターで学科試験を受けたわけだが,午後の集合時間まで1.5時間ほど時間があった.
とりあえず食事をしなくてはならないわけだが,センター内の食堂は微妙に値段が高いように思えたし,食事を済ませても時間が余りそうだったので,外に食べに行くことに.
センターの前に食事どころが何軒か存在しているのだが,どうせなら和気の駅前まで出てみようと自転車に乗る.

そのとき,家を出る前に確認した地図が脳裏に浮かんだ.確か,この近くに火力発電所があったはずだから,まずはそれを見物に行こう.
カバンに備え付けのガイドマップで大体の場所を確かめ,そちらの方向に向かう.
しばらくすると,フェンスと木に囲まれた場所が見えてきた.おそらくこれが発電所の敷地なのだろう.しかし,発電所が見えるまでフェンスに沿って敷地の周囲を走ったのだが,入り口や変電所はあったものの,それらしき建物が全く見えない.はて?
そうこうするうちに敷地の端っこまで到達してしまった.建物が見えないということは,発電所は地下にあるのか? そんな火力発電所の存在は聞いたことがないし,火力発電所である以上,煙突は地上に出ているはずだ.
謎を抱えたまま,再びフェンスに沿って先ほどの道を逆走していく.そこで先ほど見かけた入り口の表示を確認する.

wake_1.jpg

あれ? 「太陽光発電所」とはあるが,「火力発電所」という表示がないな.それに「発電所『記念』公園」って?
さすがに太陽光発電所には入れないので,公園の方に入り,そこにあった地図を確認してみる.やはり火力発電所についての表示はない.もしかして...
自宅に戻って調べてみると,やはり火力発電所は既になくなっており(2002年9月に煙突撤去?),その跡地が公園太陽光発電の研究に使われているとのこと.


火力発電所見物が空振りに終わってしまったわけだが,続いて和気駅を目指して移動開始.
道がよく分からず,気がついたら井関農機の工場付近にいたりしたこともあったが,ガイドマップの助けを借りて何とかJR伊予和気駅に辿り着く.しかし,これは...

wake_2.jpg

この写真では全体像が分かりにくいのだが,建物自体の造りとしてはメルヘンチックなんだろうが,メルヘンチックとはまた別な,何か独特の雰囲気を感じる.ちなみにこちらに全体の写真が掲載されているのだが,実物のイメージとはちょっと違う.
この駅が醸し出している独特の雰囲気を感じてもらうには,コレを見てもらうのが一番だろう.

wake_3.jpg

これはJR伊予和気駅の内部の写真である.
どうやら無人駅らしく,建物のうちの駅部分にはこの切符販売機,そして,この向かい側にベンチと自動販売機くらいしか置かれていない.
では,この招き猫の大群はなんなのか?
これは建物の残り四分の三弱を占めるレストラン「ココキャット」の「外壁部分」とでもいうべきものである.駅舎の中にレストランが入っていることはよくあるし,駅部分からショーケースが見れるようになっていることも多いが,その場合,ショーケースにはそばとかサンドウィッチとかの食品サンプルが並んでいるものだと思うのだが...


頭の中を疑問符で一杯にしたまま,吸い込まれるように問題のレストラン「ココキャット」に入店.ちなみにチンチラっぽい猫がこちらを凝視していた.
店の中身だが,カウンターあり,テーブル席あり,大きめのホールありと確かにレストランの造りなのだが,提供される料理からすれば大衆食堂に近い.ラーメンからうな丼,カルビ丼までと幅広いメニューが提供されている.おかずが乗った皿が置かれた棚があったりするのも完全に大衆食堂だ.まあ,なぜかカラオケセットがあったりもする...
おかずが1皿200円,3皿で500円なのだが,さすがに3皿も食べる気はないので,1皿&ご飯大(200円)を注文したのだが...

wake_4.jpg

でかっ! まさにドンブリ飯である.この量だとおかずが足りなくなるのではと思ったが,味付けが思ったよりも濃かったので十分足りた.というか,むしろご飯が足りなくなってしまった.
私が店内にいる間に常連さんらしきお客さんが多数来店したのだが,全体的に肉体労働系の人が多かったので,そちらに合わせた味付けになっているのかもしれない.
そんなこんなで満腹状態で店を後にしたのだが,入店時と同じ姿勢で同じチンチラっぽい猫がこちらを凝視していた.動いていたので招き猫ということはないと思うのだが...


その後,免許センターに戻って免許を交付される.これで勝岡に用はなくなったので,次なる目的地である三津に向かうことに.
行きに通った道を戻るのでは面白くないので,事前に地図でチェックしていた観光港の方から抜けるルートを選択.
しばらく海岸線を走る.歩道が広くて走りやすかったのだが,投げ釣りをしている釣り人が多数おり,引っ掛けられないかとヒヤヒヤした.
途中,白石ノ鼻と呼ばれている辺り(?)にいい感じの鳥居があったので,写真に収める.ちょうど年賀状のネタに困っていたので,これを候補の一つにしよう.


そうこうするうちに観光港に到着.よく考えると,観光港には数え切れないくらい来てるけど,いつも朝か夜なので,昼に来るのは初めてだなあ.
と感慨にふける間もなく,目的地の一つである高浜トンネルに到着.

wake_5.jpg

以前,観光港で時間つぶしのために周辺を散歩した際,トンネルに広めの歩道があるのを見て以来,いつかは自転車で通ってやろうと思っていたのだ.
ということで早速突入.自動車のエンジン音が反響してうるさくて仕方がない.

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しかし長いトンネルだなあ.途中の表示を確認したところ,だいたい1.5キロくらいあるようだ.しかも微妙に傾斜があるのかな?


そうこうするうちに長いトンネルも終了,案内標識に従って三津に向かう.本来の予定では港山から「三津の渡し」に乗るつもりだったのだが,気がついたら三津の商店街に辿り着いていた.さすがに疲れてきていたので,どこかで曲がるべきところを見逃したようだ.

アーケードの撤去作業中の商店街をむりやり通り抜け,三津浜図書館へ.
本を返し,返す刀でネットでチェックしていた本のゲットに成功.

その後は特筆すべきこともなく,大学へ.
トータルで自転車に乗っていた時間は2時間弱だと思うのだが,それなりに疲れた.体力が衰えているのだろうか...