2005年02月13日

ふぐツアー@長浜

[ Experience]

JR四国のあじな散歩道という列車と食事がセットになった切符を利用して,以前の卒業生&もうすぐ卒業生&見送る側の教員一同で長浜までふぐを食べに行った.
ちなみに,これまで松山より南方面(五十崎とか双海とか西海とか)に行くのは全て車だったので,宇和島方向に向かう列車に乗るのは初めて.

まずは伊予市までワンマン電車に乗り,そこで乗り換え.
レールを見る限りではそのままの電車に乗っていても大丈夫そうだし,乗客が全員乗り換えたことから,「どうしてそのまま行かないんだ?」と一同疑問に思ったのだが,ふと気がついた.
「ああ,ここから先は電化されてないんだ...」
ということで,ディーゼルのワンマン電車,じゃないか,ディーゼルのワンマン「列車」に乗り換えて伊予長浜へ.松山駅を出発して約1時間で到着.

長浜駅からしばらく歩き,商店街へ.しかし商店街とは言うものの,閉店している店が多く,にぎわいはほとんど見られなかった.あちこちの店にあった掲示からすると,活性化のための取り組みも色々とやっているようだが,やっぱり厳しそうだ.
帰りだと店が閉まっているだろうということで,先にお土産を買うことに.長浜の名物は「志ぐれ」であり,お土産を買う人たちは全員志ぐれを購入していたのだが,へそ曲がりな私は別の店で「残月」というのを買い,その場で食べてみた.

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(シンプルな包装)

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(中身もシンプル)

見た目どおり,味も非常にシンプルだった.

買い物を終えた一行はそのまま商店街を通り過ぎ,長浜大橋(地元の人は「赤橋」と呼んでいるようだ)へ.朝の天気予報かなにかで肱川おろしと一緒に写っているのでお馴染みの橋だ.

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私は知らなかったのだが,この橋は跳ね橋になっており,背の高い船が通るときには橋の一部分が移動するそうだ.

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この写真の赤い部分が画面奥に向かって折れ曲がるようだ.この写真では分かりにくいが,左端の白い部分で制御するらしい.残念ながら実際に動いているところは見れなかった.


この橋を見終わった時点で,店の予約時間までにまだ1時間もあったのだが,見る物もないし,何よりも寒いので店に行ってみようということに.商店街の途中で曲がり,「あか月」へ.幸いなことに前のお客さんは既に店を出ており,時間を繰り上げて開始してくれた.

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まずは「てっさ」から.一人で一皿という贅沢.ちなみに,この皿もそうだが,取り皿も箸置きもふぐの形をしていた.

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続いて鍋.仲居さん(?)の説明によると,ふぐ,しいたけ,エノキ,ネギは最初に全部入れてしまい,そのあとに必要に応じて白菜,豆腐,春菊を入れていくと,美味しく,しかも時間の無駄なくいただけるのだそうだ.ちなみにネギが激ウマだった.

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そして雑炊.ベテランの仲居さんが色々と話をしながら作ってくれた.

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これも美味しかった.他の人があまり食べなかったので,3杯も食べてしまった.

最後のデザートはミカン(ポンカン?)で,もうお腹一杯.


今回のツアーは6200円だったのだが,交通費を除くとふぐ料理自体は5000円弱くらい.私は比較できるほどふぐを食べているわけではないので,比較できそうな教員に聞いたところ,この値段でこのクオリティなら十分お得とのこと.
しかし仲居さんによると,今回のコースは最低クラスらしく,もっと上のコースだと唐揚や白子が出てきたり,「てっさ」自体も違ったものになるらしい.その話を聞いて,参加者の一人は1万円コースにチャレンジするための算段をしていた.
確かに美味しいものは食べたいけど,あまり良いものを食べてしまうと,安いものでは満足できなくなってしまいそうだからなあ...