2005年02月14日

かき餅 あるいは なまこ餅

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先日,ある方から実家で作ったという餅,「かき餅」をいただいた(左から青海苔,豆,胡麻).
「かき餅」と聞いて私が思い浮かべたのは煎餅のような「おかき」なのだが,もらったのは私が想像していた「おかき」の前段階のようなものだった.
調べてみたところ,これを乾燥させて焼いたり揚げたりすると私が想像していたような「かき餅」になるようだ.
では,このような状態のものは何というのかというと,もちろん「かき餅」ともいうのだが,「なまこ餅」あるいは「寒餅」というらしい.そういえば「寒餅」とも言ってたな.

ちなみに,切る前の形状が「なまこ」みたいだから「なまこ餅」(前のリンクの写真参照)なのだが,地方によって「とぼ」(富山県氷見市),「のし」(京都市北区),「さお」(大阪府河内長野市),さらには「ねこ」(和歌山県および大阪府)とも呼ばれているらしい.
で,同じような餅は関東にもあるのだが,関東では「のし餅」といい,なまこ型ではなく薄い四角形に作るそうだ.人生色々,餅も色々.日本は広いなあ.


おまけ.
nikkeiの「おもちの昨今」を全部読んでいたら,ミカン餅なる餅が存在しているらしい.旧・温泉郡の郷土料理らしいのだが,南予やしまなみ海道でも作っているようだ.
さすが「食の隠し球、愛媛」である.一度食べてみたいものだ.