2005年02月18日

椿祭り(椿さん)

[ Experience]

愛媛に来て5年目になるが,椿神社の前は何度も通っているものの,これまで椿祭りに行ったことがない.
私は祭り好きな性質ではないし,そもそも人ごみが嫌いなので,人がワサワサいるところに目的もなく出かけようという気になれないためだ.

なので,これからも椿祭りに行くことはないだろうと思っていたのだが,愛媛在住の方のBlogで「椿祭りの露店でスリランカのカレーを食べられる」という情報をキャッチした.
神社のお祭りの露店でスリランカのカレー? 怪しい,怪しすぎる.
その後,追加情報を求めて検索してみたところ,スリランカ人かどうかは分からないが,確かにそれっぽい人が露店で働いている写真を見つけた.

うーん,これは自分の目と舌で確かめねばなるまい.
ということで,椿祭りに行ってきた.

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人ごみは覚悟していたのだが,やっぱり多かった.
それでも参道(?)を通る歩行者が左側通行を厳守していたため,行く人と戻ってくる人が衝突するような事態は起きないようだ.
しかし,このパターンだと,地政学的に有利な露店は左側と右側のどちらなのだろうか? これから参拝に行くときに荷物を増やすのは避けたいところだから右側(帰り道側)だろうが,こういうのは勢いで買ってしまうものだろうから,それだと左側(行き側)だろうし...

目当ての露店を探しながらそんなことを考えていると,急に歩行者の流れが止まった.どうやら神輿が通るので,道の中央を空けさせられているらしい.そういえば中日は神輿が出るとニュースで言っていたな.

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神官っぽい人のあと,神輿が通るのだが,秋の地方祭に出てくる神輿とは違ったタイプ.世間でお神輿といえばこのタイプをさすのが普通なんだろうが,なんだか久しぶりに見たような気がする.


神輿が通り過ぎると再び人が流れ始めたので,またもや露店を眺めながら歩く.

露店といえば「くじ引き屋」がつきものだが,賞品がnintendoDSとかPSP,PS2のソフトになっているのが時代の流れというやつだろうか.購買意欲をそそるためにPS2のゲーム画面を液晶テレビで映していたりする.ああいうスタイルだと設備投資も結構いるよな.
あとムシキング関連のくじ引き屋も結構あった.やっぱり流行ってる(流行ってた?)のか.最近はゲームセンターにも全く行かなくなったから,そのあたりは全然分からんなあ.

くじ引き屋以上に多いのが食べ物系の露店だ.私が夜店に行ってた頃は綿菓子,焼きトウモロコシ,お好み焼き,焼きそば,フランクフルトなどがメジャーどころだったのだが,最近の露店はもっと多様化していた.

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まずは牛串焼きの露店.これも事前の情報収集で存在は把握していたのだが,私が夜店に行ってた頃は全く見かけなかった.1本500円.
私が子供の頃は夜店といえば100−200円が相場だったのだが,今は1品500円という価格設定もごく普通であり,適正価格がここまで上がったからこそ成立するようになったんだろうな.ちなみに「神戸牛」と銘打っているところも多く,そういうところはなぜか赤ワインがディスプレイされていたりして思わず笑ってしまう.
牛だけでなく,鳥や豚の串焼きも扱っている店もあり,その手の店も含めると,その総露店数はかなりの数になるものと思われる.

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トルコ料理のケバブの露店.写真では分かりにくいが,画面左のあたりに吊り下げられているのが肉の塊で,これを削ぎ切って,ピタパンっぽいものに挟んで食べる.
以前,大阪の心斎橋で同様のスタイルで販売しているのを見かけたが(それは店頭の一角を借りてやっていた),地方巡業もやってるのか.
トルコ人っぽい人が二人で調理しており,本場の香りが漂っているためか,それなりに繁盛していたようだ.
これは表参道の露店の写真だが,裏参道(?)にも同様の露店が出ていた.そっちはあんまり繁盛していなかったので,やっぱり立地条件というのは大切だ.


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トルコの次はタイ料理であるタイヤキソバ.
確かにテントにはタイヤキソバと書いてあるし,それっぽい字も書いてある,タイのシンボル(?)である象のイラストも付いている.
しかし,売っている人がどう見ても日本人のオッチャンであるためか,あんまり売れていないようだった.やはり見た目のインパクトというのは大切だ.


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見た目のインパクトといえば,これが一番強烈だった.マグロの串焼きの露店.
しかし,パッと見ではあまり繁盛していないようだ.若年者の魚離れの影響だろうか.


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そして,ついに目的のスリランカ露店を発見.確かに「スリランカ料理」と書いてある.
メニュー代わりのポスターにはサモサとカレー,そしてランカサンドの三種類があったのだが,露店のどこを見渡してもカレーが存在していない.むぅ,売り切れたのだろうか.
仕方ないので,ランカサンドなるものを注文(サモサは別の場所で食べたことがあるので今回はパス).ちなみにこれも500円だ.

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これがランカサンド.
上にかかっているソースはマイルドなのと辛いのの2種類があり,私は辛い方を注文したのだが,容器の口が詰まっていたためか,なかなか出てこず,業を煮やしたスリランカ人によってマイルドなのとハーフ&ハーフのような形にされてしまった.
見た目から想像できるように,チリソースというかサルサソースというか,そんな感じの味.

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ちょっと見難いが,これが中身.
ちょっともちっとした食感のあるお好み焼きの生地のような物で,キャベツと甘辛く炒めた牛肉の具を包んだのがランカサンドの正体.
ちなみに,この具の肉,うちの母がよく作る肉の炒め物の味にそっくりで驚いてしまった.うちの母はスリランカ人ではないはずなんだが...


スリランカのカレーは食べられなかったが,スリランカの露店は確認できたので,これで椿祭りに来た目的は達成できた.
そのまま帰っても良かったのだが,ついでなので境内にまで入ってみた.

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おおっ,すごい人だ.
うーん,このまま進んで参拝までしてしまうと,人ごみの中にかなりの間拘束されそうだなあ.



よし,ここで撤退!

ということで,境内には入ったが,参拝せずに帰ってきた.
その帰り際におみくじを買い,そこで開けずに持って帰ってきたのだが,その結果が前日のアレである(涙).