2005年02月19日

映画『遠い空の向こうに』

[ Media]

寂れかけた炭鉱の町に住む高校生のホーマーは,ソ連の打ち上げたスプートニクが夜空を流れるのを見てロケットを作ることを決意する.
周囲の冷笑や父の反対にあいながらも,仲間とともに実験を繰り返し,ついに打ち上げに成功するのだが...

公開当時,一部では話題になったけど大多数の人は存在すら知らないであろう地味な映画.しかし特定の属性を持っている人にとっては「心の琴線に触れまくりの感動作」になるというリトマス試験紙のような映画でもある.
DVDが出ていることを知ったとき,「買って,見直して,あの時の感動が失われたらどうする?」と購入するかどうか悩み,購入した後も「見直して,あの時の感動が失われたらどうする?」と見るのを1年近く躊躇わせたという問題作でもある.

今回,ようやく決意して見直したところ,既に内容を知っているにもかかわらず,初めて見たときと同じシーンで目頭が熱くなってしまった.ちょっと安心した.

なお,DVDにはおまけとして予告編が収録されているのだが,これは本編を見終わってからでなければ見てはならないことだけは忠告しておこう.
というのも,重要なシーンがほとんど使われているので,本編を見る前に映画の内容がほとんど分かってしまうのだ.
まあ,基本的に「お約束」な映画だから,それはそれでいいのかもしれないが...