2005年04月02日

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

[ Book]

ガードマンやパソコン教室の講師をやりつつ,ジムで身体を鍛えて出会い系サイトにも入り浸っている元私立探偵の主人公は自称「何でもやってやろう屋」.
ジムの知り合いから悪徳商法と保険金殺人についての調査を依頼されたり,鉄道自殺をしようとした女性を助けたり,飲み友達の娘の行方を捜したりと波乱に富んだ生活をおくっているが...

読者や有識者が選ぶミステリー関係の賞の2003年度をほぼ総ナメにした作品.
以前から読みたかったのだが,巡り合わせが悪くてなかなか借りられなかった.やっぱり松山市立中央図書館所蔵.

私が読んだ感想のほとんど全てが最後の方のドンデン返しに引っかかったとあったので,それなりに用心して読んでいたのだが...

みごとにちゃぶ台をひっくり返された

読んでいる途中で,頭の中がクエスチョンマークで一杯になってフリーズしたのは久しぶり.賞を総ナメにしたというのも肯ける.
まあ,「そんなことありえねぇ!」と絶叫する方もおられるだろうが,スパッと騙されたい人にはオススメの一冊.