2005年04月09日

『月曜日の水玉模様』加納朋子

[ Book]

OLの主人公は通勤電車の中である青年の特徴に気づく.曜日ごとに決まったネクタイをして決まった駅で降りるのだ.
しかし,その青年が曜日に関係なく月曜日のネクタイをしたまま,主人公と同じ駅で降りて,主人公の周辺を監視するようになって以来,周囲でビル荒らしのウワサが...

曜日ごとのタイトルが付いた7作の連作短編集.いつものごとく松山市立中央図書館で借りてきた.
これまでハズレのなかった加納朋子作品であり,個人的に好きな形式の連作短編集ということで結構期待していたのだが,ちょっと期待はずれだったかな.
いや,面白いことは面白いんだけど,ちょっと軽いというかなんというか... 主人公の背景とか中で展開される話とかはそれなりにシリアスだったりもするんだけど,うーん,という感じ.

なぜだろうと考えてみたところ,あることが思い浮かんだ.

そうか,これまで読んできた加納朋子作品に比べると,乙女チック度が低いんだ!
これまでの主人公のパートナーだった瀬尾さんや冬城さんに比べると,今回の荻くん(どうかんがえても「さん」ではなく「くん」だ)は,いたって普通の人だからなあ.

って,そういう観点で評価するか?>自分