2005年05月14日

謎の株価暴騰

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いつものように株式ポートフォリオのチェックをしてみたところ,市場全体は下がっているのにポートフォリオの時価総額は増加していた.
おおっ?!と思って個別銘柄の株価を見てみると,ほとんどの銘柄は下げている.なのに,どうして総額が上がっているんだ?

よく見てみると,ある1銘柄が10%以上も上がっていることが原因だった(瞬間最大風速だと30%近く上がっている).ちなみに,これまでに何度か記事にもした銘柄である.
このところ不思議な値動きをしていたのは確かなのだが,こんなに暴騰するとは何かネタが発表されたのだろうか?と思って,アルコールを摂取してほろ酔い加減になりながらチェックしてみたところ,四半期の決算発表があったらしい.

ウェブサイトで決算発表を見てみたところ,確かに表面的には昨年度の売上および利益を四半期,つまり四分の一年間で上げたように読める.つまり,このままの傾向が続くとすると,今年度の売上および利益は昨年度の4倍ということだ.それは暴騰するのもうなずけない話ではない.

しかし,この会社,決算期を変更した関係で,昨年度は3ヶ月しかなかったんだよな.だから,昨年度(=3ヶ月間)の売上および利益を四半期(=3ヶ月間)で上げるというのは,ある意味当たり前のことなんだけど...

まあ,この数年間で比較した場合ならば利益が急激に増加しているのは確かだし(でも利益増加の傾向は変則決算の昨年度も同じではあるが),他に私が知らないネタが何かあるのかもしれないけど,もしかしてこの勘違いだけが理由で上がっているんだとしたら,価格が上がってしまっている今のうちに売った方がいいのかもしれない.

しかし,こんな勘違いだけで資金を突っ込もうとするおバカさんが,昨年一年間の取引と同じくらいの取引を1日でやってしまうくらい多く存在しているものだろうか? それを考えると,やはり私が知らない材料があると考えたほうが合理的なような気がする.

しかし,もしも,それくらい多くのおバカさん(あるいは,少数だけど資金力があるおバカさん)がいるんだとしたら...

※投資は自己判断,自己責任で行いましょう