2005年06月02日

映画『バタフライ・エフェクト』

[ Media]

そういえば最近映画を見ていないなあ,スギ・ヒノキのシーズンも終わったし,そろそろ行っても大丈夫かなあ,と思っていたところ,ネット経由ではあるが全く別のルートから『バタフライ・エフェクト』という映画が良くできているという情報を複数キャッチした.

どうやらタイム・スリップを絡めた恋愛物で,ラストが異常に切ないらしい.
心のイチオシ短編がジャック・フィニィの『愛の手紙』である私としては,これは見ておかなければなるまい.

ということで,映画の日を利用して,大街道シネマサンシャインまで観に行ってきた.

時々失神して記憶が途切れてしまう体質(どうやら遺伝っぽい)である主人公の少年時代から話が始まるのだが,これがかなり不幸&ショッキングで,予告編を見て恋愛ものだと思って観に来た人は結構引いてしまうことだろう.

そんな主人公も大学生になるのだが,医師の指導で書くようになった日記の失神前後の箇所を読み上げると過去に戻れること,そして過去をそのまま繰り返すのではなく,自分の意志で変えられることに気がつく.
しかし,それを確かめるために「いつか迎えに行く」と約束した幼馴染を訪ねたことが,彼女を自殺に追いやってしまう.

主人公は彼女を救うために過去を変えようとし,それに成功してもまたもや悲劇が彼らを襲う.悲劇を回避するべく過去に戻るということを繰り返す主人公が最後に選んだ方法とは?


ということで,話としてはよくできていると思うのだが,結構えげつないことも出てくるので見ていると暗くなってしまう.

で,問題のラストなのだが,うーん,切ないかなあ? 確かに切ないといえば切ないかもしれないけど,あれだったら『ダークマン』(サム・ライミ監督作品,ちなみに当時はゾンビ映画監督として有名)もかなり切ないぞ.

ちなみに,アメリカでは既にDVD版が販売されていて,そちらにはラストが全然違うディレクターズカット版も収められているらしい.検索してもう一つのラストも知ったのだが,個人的にはそちらのラストの方が衝撃的だった.