2005年09月11日

北海道出張 殷賑編

[ Experience]

北海道出張四日目は土曜日なので自由行動.
学生のみなさんは観光に行ったが,北海道も三回目ともなるともう観光はいいやということで,午前中は洗濯に費やし,午後から街中へ.

まずは大通公園で開催されているフードランド北海道を見に行く.
このイベントの実行主体も調査対象候補の一つだったのだが,スケジュールの関係で今回はパスすることになった.

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このイベント,北海道で作られた食材を北海道の名店が料理するというもの.もともとは同じようなイベントが2種類あったのだが,それを今年から統合した.
その背景には,北海道の観光シーズンは夏休みと雪の降る冬場であり,秋が空白になっているので,このイベントを使って秋にも集客しようという意図があるそうだ.

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土曜日の昼間ということもあって相当賑わっていたのだが,ぱっと見た感じでは地元の人が中心のようだ.
もともと北海道の食材には強いブランド力があるので,食を使ったイベントというのは有望だと思うのだが,外からの観光客を呼ぶつもりなら,この時期ではなく,もうちょっと遅らせて秋の連休シーズンに開催するべきだとおもう.


そのまま大通公園を西へ.大通公園の西端あたりに謎の渦巻きがある.

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これはイサムノグチが設計した滑り台「ブラックスライドマントラ」というものらしい.
子供たちが群れていなければ現代美術といっても通用しそうだ.
でも,子供たちは大喜びで登っては滑り,登っては滑りを繰り返していた.

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ちなみに後ろにはしっかりサインが刻まれている.

その後,旧道庁舎で鳩&カラスに囲まれて昼食をとった後,札幌駅に隣接する駅ビルへ.
ビックカメラをひやかした後,10階の札幌らーめん共和国へ.

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ここも調査対象候補の一つだったのだが,いわゆるフードテーマパークだ.
ラーメンは国民的人気のある食品なので,ラーメンに関するフードテーマパークは全国各地にある.
この手のフードテーマパークは全国から有名ラーメン店を集めてくるのが普通だが,ここの特徴は北海道内のラーメン店だけを集めたところ.
北海道のラーメンは,函館の塩,旭川の醤油,そして札幌のミソ,と各地でベースとなる味が違っているからこそ,北海道内のラーメン店だけで一つのテーマパークが作れるのだろう.
それに札幌が日本有数の観光地であることを考えると,観光客もターゲットになりうるので,それも大きく影響していると思われる.

店内というか施設内だが,昼過ぎということもあってか,とても多くのお客さんが各店に行列を作っていた.
しかし,スペースが結構余裕を持って作ってあるためか,それほど圧迫感はなかった.
なんばパークスの同じような施設に行ったときは移動するのも苦しいくらい狭かったからなあ.

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他のところでもやっているのかどうか知らないが,らーめん共和国では利用者のアンケート結果によって月ごとに「らーめん王」を決定&掲示してある.
出店者側からするとキビシイだろうが,利用者側からすると評価の高い店が分かって便利だ.
しかし,その結果として人気のある店がさらに混雑してしまうかもしれないけど.

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で,どういう基準か分からないが,出店者がときどき卒業,つまり,その店がなくなってしまう.店内を一巡したところ,結構な店が卒業するらしいことに驚いた.ウェブサイトによると9月中に8店中5店も卒業するそうだ.
この手のテーマパークは飽きられやすいので,それを防止するために積極的に店を入れ替えているのだろう.それと,店がなくなるとなると,今のうちに食べておこうという客を呼び込むことにもつながりそうだ.

ラーメン・テーマパークといえば,松山市駅の地下に似たようなものができる(確か5店だったかな?).さて,こちらはどんな感じになるのだろうか.

その後,駅ビルをしばらく見た後,北大へ向かったのだが,これはまた次回に.