2005年09月14日

北海道出張 巡行編

[ Experience]

既に松山に戻っているが,北海道出張 五日目の記録.

この日は集団行動の日なので,学生さんたちと共にバスであちこちを巡行してきた.

・モエレ沼公園
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まずはモエレ沼公園.大通公園にあった「ブラックスライドマントラ」を札幌市が購入したことが縁で,イサムノグチがグランドデザインをおこなった市営公園.
イサムノグチ本人は途中で亡くなったのだが,今年になってようやく完成したそうだ.

今回北海道に来るまではまったく興味がなかったのだが,ブラックスライドマントラで子供たちが大喜びで遊んでいるのを見て,「こういう遊具が沢山ある公園だったら面白そうだ」とちょっと期待してやってきた.

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まずは入り口を入ってすぐのところにガラスのピラミッドがある.

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中はこんな感じになっており,展示スペースやレストランもあった.
入場者の中に妙に着飾った人がいるなあと思っていたら,レストランか展示スペースを借りて結婚式(あるいは二次会)をやるらしい.
漏れ聞こえてきた参加者らしき女性の「会場が沼っていうから,どんな格好しようかと思ったわ」という発言には笑ってしまった.

ピラミッドを出て,期待の遊具があるゾーン(サクラの森)に移動.

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こんな感じの遊具がいくつもあるのだが,ブラックスライドマントラを見たときのような感激はなかった.
行ったのは日曜日だったので子供もそれなりに来て遊んでいたのだが,普通の公園の遊具で遊んでいるような表情.うーん,ちょっと期待はずれかなあ.

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その後,親水ゾーン(モエレビーチ)に移動.すごく浅い池(というか水たまり?)があり,そこで自由に遊べるというもの.
気温が結構高かったこともあり,子供が喜んで遊んでいた.
松山の公園にもこういうのがあればいいと思うのだが.

このあと,写真の奥にある山その1(プレイマウンテン)に向かって移動.
非常になだらかな山(丘?)で,道もあるのだが芝生を歩いているほうが気持ちいい(この公園は芝生の上を歩いてもいい).
で,これが頂上からの風景.

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なだらかな斜面の反対側は石が階段状に敷き詰められている.その階段を歩いて,次なる目的地のオブジェに向かう.

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これがそのオブジェ(テトラマウンド)なのだが,特別な印象は受けないまま,今回のメインイベント,というか最難関である山その2(モエレ山)に向かう.ちなみに左側に写っている山だ.

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モエレ山のふもとに到着.階段が用意されていたので,階段で登っていくことに.
段数を数えてみたのだが,22段ごとに踊り場があって,全部で242段あった(間違ってるかもしれないけど).もしかしたら,この数字にも意味があるのかもしれないが,何も思いつかなかった.

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ほとんど頂上付近からの景色.右正面にプレイマウンテンが写っているが,それよりも高いことが分かる.ウェブサイトによると,プレイマウンテンが標高30mに対して,モエレ山が標高62mというから,2倍以上だ.

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頂上.展示されていた資料によると,これはイサムノグチが作ったユネスコ本部の庭園と同じモチーフのようだ.
ちなみに,当日はここからノートPC&PHSで記事を投稿したのだが,頂上に座ってノートPCを叩いている坊主頭の人物というのは,傍から見ると不審者以外の何者でもなかったことだろう.

登っている最中,間欠泉のような噴水が上がったので,そちらに向かってみた.

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既に噴水は止まっていたが,これが「海の噴水」.
日に何度か噴水ショーがあるらしく,短いもので15分,長いものだと40分もあるらしい.
しかし,次のショーを待つには時間がなかったので,さっさと移動.

ということで,とりあえず公園を一巡したわけだが,公園があまりにも広大なので,汗だくになってしまった.
しかし,芝生と親水ゾーンはいいけど,遊具はイマイチだったなあ.
個人的には,去年行った中島公園に大通公園のブラックスライドマントラがあれば,そちらの方が札幌市外に近いので,満足度が高そうだ.


・大倉山ジャンプ競技場
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バスで大倉山ジャンプ競技場まで移動.
一昨年に一回来ているし,そもそもジャンプ競技に興味がないので,レストランで食事をして時間をつぶしていた.
たまたま詩碑の除幕式があり(歌手のトワ・エ・モアが来ていたらしい),TV局のスタッフや関係者,見学者でレストランは大入り満員だった.

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ちなみに大倉山に見立てたという名物のオムライスを食べたのだが,まったく普通のオムライスだった.うーん,豚丼を選ぶのが正解だったのか?


・豊平峡温泉
公園,ジャンプ競技場ときて,最後はなぜか温泉.
札幌から車で1時間くらい行ったところに定山渓という有名な温泉街があるのだが,そのさらに先にあるのが,この豊平峡温泉.道後温泉と奥道後温泉みたいな関係なのだろうか?

バスから見る限りでは,思ったよりも小さい&ボロイ建物だ.

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そして,バスから降りると,温泉地特有のスパイスの香りが...

えっ? スパイス? 硫黄じゃなくて?

そう,誰が嗅いでもおそらく100%スパイスの香りだと断言するような強烈な香りが建物周辺に漂っているのだ.
謎を感じつつ,周囲を観察してみると...

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「温泉食堂」で「インド料理」...
普通はメインで提供されるべき「和食」の上に「インド料理」...
しかも,「和食」は微妙に消されているし...

建物の中に入ってみると,食堂のキッチンでインド人っぽい人がバリバリとナンを焼き,カレーを作っていた...
えーっと,奥道後温泉にスパイス王国が支店を作ったようなものですか?
なくはないんだろうけど,ちょっと想像の枠を超えたコラボレーションのような気がするんですけど?

カレーの謎に後ろ髪を引かれつつ,温泉へ.
温泉自体はかけ流しで,露天風呂があり,水車まであるという豪華仕様だったのだが,頭の中はカレーの謎で一杯.
しかし,昼食を食べてから時間がそれほど経っていないため,あまりお腹が減っていない.
この状況でカレーを食べるのはキビシイなあ...

しかし,この後の人生で,温泉に入った直後にインド人の作った本場仕込みのカレーを食べる機会が訪れることがあるだろうか?

いや,無い! 無いに違いない!!

ということで...

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ナスとトマトのカレー(ナン付きで700円)を食べてみた.辛口(5段階で4)にしてみたのだが,それほど辛くなかった.これはトマトベースだからだろうか.

なお,私の巻き添えで,私と一緒に入浴直後にカレーを食べた偉い人のヒアリングによると,温泉&カレーの由来は,札幌の中心市街でカレー屋をやっていたオーナーがこの温泉を買い取ったためらしい.
しかし,温泉とインドカレーか... シナジー効果が働いているのかどうかは微妙だが,来年の講義のネタとしては使えそうだ.

ということで,温泉に入った直後にカレーを食べるという数奇な体験を最後に,この日の集団行動は終了.

なお,翌日(6日目)は松山に戻ってくるだけだったので,記録はナシだ.
あとは個別のネタがいくつか残っているので,それを随時投稿していくことになる.