2005年10月31日

八幡浜までドライブ

[ Experience]

昨年の年末に生まれた初めて自動車免許を取ったわけだが,駐車場の関係で車は持っていない.
なので,車を運転するのは基本的に実家に戻ったときに練習するだけなのだが,このところ,実家に戻っていないので,必然的に運転をしていない.
このままでは車を運転できなくなってしまう.マズイ.

ということで,車の運転の練習を兼ねて,どこかに出かけることにした.
今までの練習のときには誰かが隣で監督してくれたのだが,さすがにそれも卒業せねばなるまい.
そこで,レンタカーを借りて,生まれて初めて公道を一人で運転するという暴挙に出ることにした.

運転の練習も目的の一つだが,単に運転するだけというのも問題があるので,他にも目的を設定することにした.
候補になったのは久万美術館で開催中の企画展メセナ八幡浜で開催中の現代美術のABC.久万と八幡浜,どちらも行ったことがないので,同僚の教員に「初心者が運転していくならどちらがいいか?」を聞いたところ,八幡浜だろうというので,目的地を八幡浜に設定.

事前に生協でレンタカーを予約し,当日の朝を迎えたわけだが,しっかり雨が降っていた.イジメデスカ...
とにかく店舗まで自転車で行き,レンタカーを受け取る.今まで練習は軽自動車でやっていたのだが,今回借りたのは普通車のデミオ.普通車に乗るのは教習所以来だなあ.

で,最近の車には当たり前なのだろうが,カーナビがついていた.目的地を八幡浜市立図書館に設定してから,運転開始.
指示に従って56号線をひたすら進む.カーナビを使ったのは初めてだが,普通に直進していても「右折車線にご注意ください」などと教えてくれる.便利便利.
しかし,そういう注意があったにもかかわらず,トラックを追い抜く前の車についていったら,右折車線に入ってしまった.

仕方がないので,流れに従って右折.カーナビがルートを再検索し,新たな道を指示してくれるのだが,この指示が分からない.
○○メートル先を曲がるように指示されるのだが,私には距離感が見事なまでに欠けているので,その○○メートルが分からない.
で,ここだろうと思って曲がってみると,再びルートを再検索し始める.ということは,間違ってたってことか...
しかも,こちらが初心者であるということを無視して,最短距離で細い道を指示してくる.こちらの事情ももう少し考えてもらいたい.
などと思っているうちに,ようやく56号に復帰.しかし松山方面に向かう車線なのでどこかで方向転換しなくてはならない.
カーナビは色々と指示をしてくるのだが,ここに復帰するまでにカーナビへの不信感が募っていたので,途中のコンビニを利用してムリヤリ方向転換した.

その後は基本的に56号線を道なりなので,カーナビも特別な指示をすることもなく,そのまま進み続ける.
教習所での指導と違い,実際の路上では車の流れにあわせることを優先しなくてはならないとは聞いていたので,周囲のスピードに合わせて運転していたのだが,法定速度って何なんだろう?という疑問がムクムクと湧き上がってくるうようなスピードだ.
いいのかな?と思っていたのも最初のうちだけ,そんな運転を続けていくうちに,だんだんとスピード感が麻痺していくのが実感できた.

そんな最中,急にフロントガラスが曇りだした.雨が降っていたのでワイパーは動かしていたのだが,いくらワイパーを動かしても曇りは取れない.
ちょっとパニックになったが,落ち着いて考えてみれば内側が曇っているので,いくら外でワイパーを動かしても一緒だよな.
デフロスターというやつを初めて使ってみたのだが,あまり効果が感じられなかったので,窓ガラスを少し開けて走ることに.どちらが効いたのかわからないが,しばらくしたら曇りは消えた.

その後,カーナビの指示に従っていると,いきなり高速道路に載せられて焦ったりもしたが(大洲IC〜大洲北只ICは大洲道路として一般国道扱いらしい),そんなこんなで八幡浜に到着.
2時間くらいを予定していたのだが,途中の意図せぬ寄り道を合わせても1時間半くらいだろうか.

目的地の八幡浜市立図書館に駐車しようと思っていたのだが,既に停まっている車が多く,初心者には厳しそうだったので,その周辺を駐車場を求めてさまよう.
街中なので,一方通行や歩行者,自転車も多く,それなりに神経を使いながら走り続け,何とか停められそうな駐車場を発見&駐車.自転車だったら,こんな苦労はしないんだけどなあ.

まずは八幡浜出身の学生さんオススメの店で食事を済ませ(記事は後日),メセナ八幡浜のある図書館へ.
車で通り過ぎたときには気がつかなかったが,こんなものがあった.

Yawatahama_1.jpg

これだけでは何のことか分からないかも知れないが,八幡浜は日本における飛行機の元祖とでもいえる二宮忠八の出身地で,市内各所でそのことが謳われている.ちなみに,この電話ボックスの後ろにも大きなパネルがあった.

で,美術展を見たのだが,思ったよりも早くに見終わってしまった.仕方がないので,商店街を中心に街中を散策.全部を見たわけではないのだが,思ったよりも立派な商店街だった.
そのメインストリートを少し離れれば昔の建物が残っていたりもする.図書館の入り口で昔の建物のあるスポットを紹介したパンフレットを配っていたのだが(八幡濱みてみん會という団体が作ったもの),そういうのに興味がある人には面白いかもしれない.

で,適当に歩き回って小腹を空かせたところで,八幡浜出身の学生さんオススメの店で食事その2(記事は後日).

その後,これも学生さんが話していた(正確には学生さんのお母さん)宮川菓子輔へ.

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商品は色々とあったのだが,名物のうすかわ饅頭を購入(1個94円).ちなみに,このうすかわ饅頭,いよぎん地域経済研究センターの愛媛県内での好きな和菓子ランキングで4位に入ったそうだ.

Yawatahama_6.jpg

お土産用の箱(10個入り)に加えて,自分で食べるように一つ購入.諸般の事情でちょっとひしゃげてしまっている.

そんな感じであちこちをブラブラしていたのだが,気になる店を見つけた.

Yawatahama_4.jpg

表に出ている商品は無料.窓ガラス一面には世情を描いた俳句らしきものが貼られている.全てを確認したわけではないが,プロ野球改革の話などもあったので,状況に応じて貼り替えられているのだろう.さすがに中に入る勇気はなかったので,そのまま通り過ぎることに.

続いて二宮忠八の生誕地へ.案内の地図が少々分かりにくかったのだが,商店街の中にあった.

Yawatahama_5.jpg

生家とか資料館があるのかと思っていたのだが,この碑だけだった.ちなみに後ろにある建物は居酒屋だったようだが,潰れてしまったようだ.

八幡浜の名物といえばじゃこ天があるが,じゃこ天の本店は駅前の方にあるらしく,ちょっと離れている.車でいくと駐車場で困りそうだ.それに昼食を2度も食べたので,お腹が一杯だ.同じ理由で,食べ物屋は全部却下.
あとはおさかな牧場だが,一人で釣りをするほど釣りが好きなわけじゃないし...
うーん,食べ物中心に情報収集をした弊害がこんなところで現れるとは...

しかし,このまま帰ってしまうにはまだまだ早い時間だし,せっかくレンタカーを借りたんだからもうちょっと練習したいなあ.
と色々と考えた結果,車の運転を兼ねて,宇和島まで行ってみることにした.

ということで,次回,宇和島編に続く.