2005年11月17日

GET27

[ Goods]

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冷凍庫に常備してあるジンを飲みつくしてしまったので,大学近くの酒屋に仕入れに行った.いつものごとくビフィーターを手にとってレジに向かおうとしたところ,「そういえば,最近新しい酒に挑戦してないなあ」と気づいてしまった.
気づいた以上,何か新しい酒を買って帰らねばなるまい,と棚に目をやったところ,独特のボトルの形状と毒々しいまでの緑色が目に留まったので,GET27というリキュールに挑戦してみることにした.

GET27はとても有名なミント系のリキュールだとは知っていたのだが,「ゲット」ではなく「ジェット」と発音するということは今回の記事を書くときにはじめて知った.
その発音から分かる方もおられるだろうが,フランス原産のリキュールで,「ジェット」という名前は創業者のジェット兄弟に由来しているらしい.ちなみに「27」はもともとのアルコール度数が27度だったためだそうだ(現在は21度).
ボトルの形状の由来とか,スペル間違いがブランドになった話など,GET27に関するほかのエピソードを知りたい方は輸入元のページをどうぞ.

そういう周辺情報はここまでにして,飲んでみることにしよう.まずはロックで.



うーん,これは分かりやすい味だぞ.
例えるなら,グリーンガムを噛みながら薄めのガムシロップを飲んだような味.
要するに,甘くてミントの味がするわけだ.
ちなみにネットで検索すると,「歯磨き粉の味」とか「モンダ○ンの味」とか色々と書かれている.要するにミントの味が強いのだが,個人的にはそれよりも甘さが気になった.
輸入元のページには「程よい甘さ」とあるが,これはかなり甘い部類に入ると思うんだが...


ちょっとロックで飲み続けるのはキビシイので,炭酸水で割ってみた.

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おおっ,いい感じの色になったぞ.では早速飲んでみよう.



うん,ミントの爽やかさが炭酸水で増幅されて,しかも甘さが薄まっているので,かなり飲みやすいぞ.
しかし,暑い盛りにグッと飲むには最適かもしれないが,これから冬に向かおうとする今の時期に飲むものじゃないな.


酒屋の棚にはGET27の飲み方紹介のカードが置いてあったのだが,そこで紹介されていた一つが先ほどのソーダ割り.そしてもう一つが...

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GET27の牛乳割りである.
えーっと,マジっすか?
私は以前から爽やかなミントと濃厚なチョコレートを一緒に食べることを思いついた人,つまりチョコミントの発明者の発想力と勇気(と無謀さ)を高く評価しているのだが,牛乳とミントの組み合わせはちょっと,というか,かなり間違ってないか?
とはいえ,作ってしまったものは仕方ない.おとなしく飲んでみることにしよう.



しまった,飲めてしまうじゃないか...
私は基本的に牛乳はそのままでは飲まないのだが(冷蔵庫に常備してあるのはカフェオレにするため),そんな私でもこれなら飲める.
まあ,その大部分は甘さのためなんだが,ミントの香りが牛乳特有の匂いを消しているので,かなり飲みやすくなっているということは事実として認めなければならないだろう.

このミントと牛乳を合わせる飲み方が一般的なのか分からなかったので調べてみたら,淡路島で牛にハーブを食べさせたところ,ハーブの成分が牛乳に移行したという情報を得た.
何種類かのハーブを試したところ,一番有望だったのがペパーミントで,ミントの香りのする牛乳ができたそうで,淡路島の洲本の農協では販売もされているという(詳しくはこちら).
うーん,世の中には色々なことを考える人がいるもんだなあ.


話をGET27に戻そう.
牛乳割りでも飲めることは判明したが,何だか釈然としないものを感じるので,純粋なカクテルを作ってみることに.

ミントリキュールを使った有名なカクテルとしてはグラスホッパーがある.
ミントリキュールにカカオリキュール,生クリームで作るカクテルで,材料から想像できるようにチョコミントアイスの味がするのだが,ミントリキュール以外の材料が全くないので却下.

手持ちの材料で作れるものとなると,青い珊瑚礁くらいか.
ジンとGET27を2:1でシェイクするだけだ.本当はグラスの周囲にレモン汁をつけて,最後にチェリーを入れるのだが,面倒&材料がないので省略.

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いかにもカクテルっぽい色だ.では次に味を...



うーん,甘い.ジンとGET27を2:1の割合だとGET27の甘さが強く出すぎる.もうちょっとジンを多めにした方がよさそうだ.
ちなみに,GET27を減らして,その分をパイナップルジュースで補うと,アラウンド・ザ・ワールドというカクテルになるのだが,やっぱり材料が手元にないので今回はパス.ジンは基本的にいつでもあるので,気が向いたらパイナップルジュースを買ってきて作ってみよう.


ということで,夏場ならば結構なペースで消費しそうなのだが,寒くなるこれからの季節には合わない酒という感じか.
まあ,ワインと違ってリキュールだから冷暗所においておけば冬を越すまで十分保ちそうではあるが.


・おまけ
なお,

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青い珊瑚礁と冷奴はあわないので注意しよう.