2006年01月03日

初売り2006

[ Experience]

最近は元旦から営業している店も多いが,世間的には1月2日が初売りの日.

と,去年と同じ出だしで書き始めてみたが,その記事がヒットするようで「いよてつ高島屋」「福袋」「初売り」を検索してこのサイトに辿り着いている方がこの年末年始の数日だけでけっこういる.世間的には初売りや福袋への関心が非常に高いようだ.

さらに,私は人ごみが苦手なので行列に並ぶのは可能な限り避けてきた.
しかし昨年のラーメンステーション関連の経験から,「行列に並ぶのはキライだけど,どれくらい行列が並んでいるかを見るのは好き」という歪んだ嗜好を自覚してしまった.

ということで,今年は松山三越といよてつ高島屋の両方の初売りの行列を見物してきた.

まずは松山三越.
行列が我慢できる程度の長さなら並んでみようかなと思っていたのだが...

HatsuUri2006_1.jpg

なんなんだ,この人のカタマリは!

無秩序に並んでいるのではなく,ガードマン&看板で誘導して並んでいるのだが,あまりにもグルグルととぐろを巻いているため,行列というよりも人のカタマリにしか見えない.
あまりにも人が多いため,あの広い大街道のアーケードの中を通り過ぎるのが至難の業になっていたくらい.

どう考えても我慢できるレベルの長さではない.

というか,人があの行列に並ぶことができるのか?

いや,あれは人じゃない,福袋を求めて争う修羅だ.修羅に違いない.

9時半にあのドアが開いた瞬間,修羅たちが我先にとドアに殺到し,大街道のアーケードの下
に血の雨が降り,初売り会場に阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されるんだ.

と自分の人ごみ耐性の低さを正当化しつつ,いよてつ高島屋へ.

いつものように大街道と銀天街を通って市駅の方へ向かったわけだが,いくつかの店の前には行列とまではいかないが,開店を待つ人が数名いた.うーむ,ここにも修羅たちが...

さて,いよてつ高島屋.

HatsuUri2006_2.jpg

うーん,ここにも修羅の群れが...
しかし,アーケードの下で密集陣形をとっていないためか,松山三越よりも圧迫感はないかな.
これなら我慢して並べるかな,などと思いつつ,人ごみを辿っていくと...

HatsuUri2006_3.jpg

あまりの長さにどういう並び方なのか把握できなかったが,市駅南側にまで行列ができていた.
写真では分かりにくいだろうが,中央正面のあたりに「最後尾」という看板が掲げられている.どれほど長い行列なんだ?!

やはり,こちらも修羅の世界だったか... ダメだ,私では到底太刀打ちできる世界ではなかった.尻尾を巻いて逃げ出そう.

ということで,来た道を戻って大街道の中ほどに来たところで思い出した.本屋で買う本があったんだ.
しかし,現在9時35分.本屋が開くまでちょっと時間があるなあ.コーヒーでも飲んで時間をつぶすか.
と,サンマルクカフェにピットインしようとしたところ,松山三越の前の行列がかなり解消されていることに気が付いた.まだまだ人は並んでいたのだが,それでもかなり減っている.たった5分でこんなに減るものなのか.
しかも,南側の入り口を見てみると,そちらには行列が無かった.後で確認したところ,アトリウム側入り口は「新春 壱万福袋」というやつを買う人専用の入り口になっており,それ以外の買い物をする人は他の入り口を使うことになっていたようだ.

これなら並ばなくても入れるぞ!
ということで入ってみたところ,かなりの混雑ぶりだが,歩くのが難しいほどではなかった.
1階には用事がないので,ざっと見回しただけだが,福袋を用意しているところにはお客さんが群がっていたのに対して,ティファニーや資生堂などの福袋を用意していない店はヒマそうだった.
婦人服売り場にも用がないのでエスカレーターで素通りしたが,やはり福袋を求めるお客さんがいっぱい.店員さんも大忙しだった.
紳士服売り場とリビング用品の階はそれなりに歩き回ってみたが,開店15分足らずにして既に福袋が完売した店もあったようだ.
話のタネに何か買おうかとも思ったのだが,この後,いよてつ高島屋にもう一度行くとなると荷物を抱えるのはイヤだなあということで,ここでは買わずに移動.

再び大街道と銀天街を通っていよてつ高島屋へ.こちらの行列は完全に解消されていた.
やはり婦人服の階は素通りして紳士服売り場へ向かったところ,まったく混雑していなかった.
あれ?と思ったのだが,どうやら福袋を用意していない店が集中していたらしい.移動していくと,やはり活気に満ちた修羅の世界が展開されていた.

その後,リビング用品の階も見て回ったのだが,単に福袋を用意していればお客さんがたくさん集まるというわけでもないらしい.何か事前に情報を入手しているんだろうか? そういう情報収集の一環として私のサイトがヒットしたのだとしたら,全く役に立たないよなあ.

今年の年末にそういう情報を求めてやってきた人のためにも,ここは一つ,福袋を買って帰るとするか.
買うとすればキッチン用品か服なんだが,キッチン用品は今の台所のスペースからすると置く場所がないから,消去法で服かな.服でも上に羽織るジャケットやコートは欲しいけど,それ以外は特に必要ないからなあ.
という感じで獲物を絞っていくと,候補となる店は一つしか残らなかった.しかもその店の福袋は残り2つで,SサイズとLサイズが一つづつ.どう考えても私がSサイズを着るのは無理.つまり,ラスト1つだ.
残り物には福があるというし,これは買うしかないだろう!と勇んで店員さんに声をかけようとしたところ,年季の入ったご婦人が店員さんに中身の質問を始めた.買うべきかどうか,かなり悩んでいるようで,えらく質問がしつこい.
そのままそこで待っているのも精神衛生上よくなさそうなので,ちょっと別のところを回って戻ってきたところ,ショーケースの上に先ほどまで2つ残っていた福袋が一つしかなくなっていた.どうやら買われてしまったようだ.となると,問題はSかLかだ.
Lサイズが残っていますようにと祈りつつ,ショーケースに近づいていくと...

どうやら,あのご婦人はかなりの修羅だったようだ(涙).

ということで,今年は福袋を買うことができなかった.来年こそは修羅に負けることなく福袋を勝ち取りたいと思う.