北方謙三による『水滸伝』の第五巻.松山市立中央図書館所蔵.
本巻では江州で絶体絶命になった宋江の救出作戦,北方に消えた魯智深の行方,楊志の危機などが描かれている.
前巻で登場した李逵がついに斧を装備.でも有名な二丁斧ではなく一本の斧を右に左に持ち替えることで二丁使っているように見えるのだとか.作者のオリジナリティの発露というやつか.
しかしオリジナリティの発露といえば,108人揃っていないのにメインキャラの一人が死んでしまったことに尽きる.
確かに原作では登場時は派手なのに後半はほとんど活躍したイメージがないキャラではあるが...
他にも,これまでの巻で活躍しそうな伏線を張られていたキャラがもう一人死んでしまった.確かに108人も同時に活躍させるのは至難の業なので,ある程度キャラを整理させる必要はあるんだろうけど,容赦ナシだな.
ちなみにこの巻で第一部完.