2006年02月05日

梅錦 立春朝搾り

[ Goods]

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先月末のこと.
在庫のアルコールが切れたので,大学近くの酒屋に買いに行ったところ,店内に予約受付中と書かれたポスターが張ってあった.
愛媛の酒造会社である梅錦山川が作る日本酒のポスターで,立春の日である2/4の早朝に,梅錦の蔵で搾ったものを瓶詰めし,その日のうちに飲めるというものだった.
値段は720mlで1575円(税込み).いつも飲んでいるジンのビフィーターと比較すると1.5倍の値段だが,年に一回のことだし,面白そうなので,予約してみた.

そして2/4のお昼ごろ,到着したという連絡があったので,大学に行くついでに買ってきた.

便宜上,「立春朝搾り」というタイトルにしてみたが,このラベルを見る限りでは,

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正式名称は「清酒 平成十八年丙戌二月四日」になるのだろうか.

種類としては「純米吟醸」の「生原酒」になる.
純米吟醸は精米歩合60%以下の白米と米こうじ,そして水だけを原料にした日本酒のこと.こちらは何となく知っていた.
しかし,生原酒の定義が分からなかったので調べてみたところ,生原酒というのは生酒と原酒の合わせ技なのだそうだ.
通常の日本酒は貯蔵前と瓶詰め前に過熱するのだが,これらを全く行わないのが「生酒」.
で,原酒というのはアルコール度数調整のための加水を行っていないもの.つまり,通常の日本酒よりもアルコール度数が高いのだとか.

まあ,そういう御託は置いておいて,飲んでみよう.



??? なんだこりゃ?
味が二重になっている,とでも表現すればいいのだろうか.
上側は,甘酸っぱくてフルーティーで,なるほど純米吟醸という感じ.
で,下側に苦味というかエグみのようなものがちょっとある.
日本酒は保存が悪いと「老(ひ)ねる」ために味が変わってしまうのだが,作ったばかりで老ねるも何もあったもんじゃないだろう.
ということで,「梅錦 立春朝搾り」で検索してみたところ,酒屋さんの商品紹介のページがあった.オリを含んでいるだとか,荒削りとかいう表現があるのだが,このエグみのことを指しているんだろうか.

そのあたりのことを検索していたら,やっぱり生原酒の中にはえぐみや渋みを感じるものがあるようだ.これは適度に熟成が進むと消えていくらしい.
この「立春朝搾り」も5ヶ月ほど熟成させると,「立春からの贈り物」という別のお酒にクラスチェンジするらしい.
うーん,買ってきたこの酒も時間が経つと別の味になるのかなあ.面白そうだから半分くらいは残しておいて7月までほっておこうかな.

・おまけ
検索の途中,なぜか休暇村 瀬戸内東予のページがヒットした(URLがちょっと笑える).既にページはなくなっているが,この立春朝搾りにあわせて「梅錦立春朝搾り体験プラン」なる宿泊プランを企画していたようだ.
なかなか面白い企画だと思ったので,もうちょっと詳しい情報を探してみたら,梅錦山川の社長さんが昨年の朝搾りのことを書いているページがヒット.去年は12名が参加したそうだが,今年はどうだったのだろうか.