2006年03月09日

『水滸伝 馳驟の章』北方謙三

[ Book]

北方謙三による『水滸伝』の第16巻.松山市立中央図書館所蔵.

本巻では戦力増強のための時間稼ぎと暗殺者との対決,童貫率いる禁軍との初対決などが描かれている.

この北方水滸伝,ときどき意味不明なタイトルが出てくるわけだが,今巻の「馳驟」もそう.

googleで検索してみると,約393件がヒットするのだが,ほとんどがこの北方水滸伝16巻.
ごく少数の例外は漢文を扱っているようなページで,日常生活では全く使わない単語だといっていいだろう.
ちなみにgooの国語辞典で調べてみたところ,馳驟とは「(馬や馬車で)駆け回ること」だそうだ.

なお,「驟」という字は「驟雨」という単語(「強いにわか雨」くらいの意味)で使われているのを見かけることはある.ちなみに,この字を入力するときも「しゅうう」で変換してから「雨」を消している.
しかし,それ以外で使われることはほとんどない字だろう.単独で使うと,送りがなに「く」をつけて「うごつ-く」と読む.「動く,うごめく」という意味だそうだが,「驟く」と書いて「うごつく」と読める人はどれだけいるのだろうか...