大阪出張ネタ.
鉄道があまり発達していない松山ではほとんど見かけないが,私が育った大阪ではちょっと大きな駅には立ち食いそばの店が併設されている.
この立ち食いそばも松山では食べられないものリストの中に入っているので,大阪に出張したときは時々食べるようにしている.
駅とか路線によって違いがあるようだが,メジャーなのが「都そば」というチェーン店.私の実家の近くには駅が4駅あるのだが,そのうち2駅には都そばがあるくらい.
その駅のうちの一つがこの間までドラマをやっていた白夜行の最初の舞台になった布施なのだが,ここには北側と南側に1軒ずつ都そばがある.
これが北側の都そば.
都そばを知っている人の多くがこの店舗をイメージする.
都そばという店名を知らない人でも「柿色のマークの立ち食いそば屋」といえばだいたい通じるくらい,強力なブランド認知度を誇っている.
中はこんな感じ.カウンターから厨房の様子が手にとるように分かるオープンキッチン方式を数十年前から採用.
料金システムも注文した商品と引き換えに現金で決済をするキャッシュ・オン・デリバリー方式だ.
継続的なプロダクトイノベーションも怠っていない.これは天ぷらそばだが,以前よりも天ぷらが改善されている.
以前の天ぷらは構成要素の90%以上が天ぷらの衣だと思われていたが,現在ではちゃんとした「かき揚げ」になっている.昨今のヘルシー志向に積極的に取り入れたのだろう,ニンジンやカボチャなどの重量級野菜をたくさん摂取することができる.これで300円程度.
また商品ラインの拡充にも積極的で,以前は単なる天ぷらうどん・そばだったのが,現在では天ぷらの種類によって4-5種類を選べるようになっている.
次に南側の都そば.
はっきり言って,最初に見たときは以前の店が潰れて,新しい店が入ったのだと思ったくらい違っている.私が実家にいるときは北側の店とほとんど同じフォーマットだったのだが...
これが店内の様子.
カウンター上部のメニューとカウンター向こうの店員が大阪のオバチャンでなければ,小洒落たカフェかと間違ってしまいかねない.
というか,全席に椅子がある.これはもう既に立ち食いそば屋ではなくなっている.
しかし商品は一緒.もちろん値段も同じで,この天ぷらそばで300円程度.
距離的に近すぎるから,差別化を図るために南側が高級店志向に走ったのだろうか?
確かに通常の都そばよりも女性客が入りやすくなってはいると思う.
しかし,その女性客の増加分で店の改装費用を回収するとなると,かなり長期間になるような気がするのだが...
・おまけ その1
天ぷらが立派になったことは書いたのだが,個人的には以前の天ぷらの方が好きだった.あのチープさがたまらなく良かったんだけどなあ.
・おまけ その2
この記事は以前読んだ,『立喰師列伝』の映画公開記念でもあったりする.
読んだときは映画化するというのがジョークだと思っていたんだが,本気だったのか,押井守...
公式サイトで予告編が見れるのだが,なんというか,Flashアニメみたいだった.
愛媛で公開されるのは6月,それも今治のみっぽいのだが,うーん...