2006年04月14日

『思わず話したくなる社名&商品名の謎』田中ひろみ

[ Book]

自称「社名研究家」の著者が電話取材などで明らかにした社名や商品名,キャラクター名の由来を「これでもかっ!」とばかりに詰め込んだ本.

ネットで感想を見かけて面白そうだったので,それほど期待せずに図書館検索をかけたところ,しっかり収められていた.松山市立移動図書館所蔵.

副題は「なぜか気になる社名・商品名の由来760」なのだが,そのうちの400程度は巻末付録(といっても全ページの三分の一くらいを占めているのだが)にだけ掲載してあるもので,本体に掲載されているのはもうちょっと少ない.
本体の方も見開きページで3社くらいずつ掲載なので,1つあたりの文字数はそれほど多くない.どちらかというと質より量という感じか.

じゃあ,面白くないのかと言えばさにあらず,これがかなり面白い.
というか,タイトルに「思わず話したくなる」とあるが,まさにそのとおり.
トリビアの泉ではないが,「明日使えるものばかり」の小ネタが満載.
しかも,その素材が身近な企業や商品なので,かなり使える場面は多そうだ.

個人的に面白かったものを列挙してみると,

・山本山と玉露の関係
・富士通の社名の由来
・花王石鹸とマークの変遷
・フランスベッドとフランスは無関係
・レナウンとダーバンの元ネタ
・大丸と福助の意外な関係
・日清焼きそばU・F・Oの名前に込められた意味
・ヤン坊とマー坊が天気予報をしている理由

などなど.
他にも面白いものがたくさん載っているので,話のタネに困っていて,記憶力に自信がある方は読んでおくといいかもしれない.