2006年05月27日

うどん定期券の効果

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5月上旬に記事にした,はなまるうどんの>うどん定期券だが,そろそろ1ヶ月の有効期間が終了する.

ということで,うどん定期券の効果について考えてみた.

まず,有効期間中にはなまるうどんに行った回数と支払った金額を調べてみることに.
こういうとき,Excelを使って家計簿をつけていると便利だ.
条件を設定し,関係するデータだけを抽出してみたところ,この1ヶ月の間にはなまるうどんに行ったのは8回,支払った金額の合計は1176円だった.
この1176円に,うどん定期券の代金500円を加えた1676円が私が支払った総金額ということになる.

で,うどん定期券を利用しなかったときに支払ったはずの金額だが,1回につき105円の値引きだから,1176円+105円×8回で2016円.
この2016円と1676円の差額である340円がうどん定期券を利用したことによって私が得た純利益ということになる.
うーん,思ったほど得をしてないな.
買った当初は毎日のように行っていたんだが,とりあえず元を取ったら,あとは銀天街まで行くのが面倒になったからなあ.

次に,はなまるうどん側の効果についても考えてみた.
単純に考えると,私の利益=はなまるうどんの損失になるのだが,実際にはそう単純ではない.
商品の価格というのは原価+利益でできていて,さらに原価は固定費と変動費に分けられる.固定費は売上に関係なく一定であり,変動費は売上に比例して発生するコスト.固定費の代表が家賃や人件費であり,変動費の代表は原材料費になる.

固定費はその店が営業を続けている限り発生する.つまり,うどん定期券を導入しようがしまいが発生するので,うどん定期券の導入による効果の分析の際は無視していいだろう.

で,分析するべき変動費なのだが,世間の色々な商品の原価を扱った本にセルフうどんの原価について書かれているらしいのだが,近場で見つけることができなかった.
どこかに情報がないかなと思って検索したところ,はなまるうどんが渋谷に進出した際の記事がヒット.これによると,開店当初の客単価が430円で,原価率が35%だという.
この原価率をそのまま使うと,本来支払うべき金額である2016円×35%の705.6円が原材料費の合計.
私が実際に支払った金額が1676円だから,1676-705.6=970.4円がはなまるうどんがうどん定期券の導入によって私から追加的に得たることができた利益ということになる.

私が得た利益が340円,はなまるうどんが得た利益が970円... なんだか敗北感が...

では,私が勝利するためにはどうすればよかったのか?
1回につき105円割引で,原価率が約三分の一という条件ではなまるうどんに損失を与えるための1回あたりの購入金額(値引き前)は...

約150円以内?!

これを可能にするメニューは,かけうどん(小)の105円だけか...

しかも,うどん定期券の代金として500円支払っているので,この分を取り戻さなければ完全な勝利には程遠い.
かけうどん(小)のみを注文した場合にはなまるうどんに与える損失は1回につき35円.
うどん定期代を取り戻すためには,この注文を15回以上する必要がある.
2日に1回か.不可能ではないが,他にサイドメニューを注文してはいけないので,飽きそうだな...

まあ,実際のところ,35%という原価率は揚げ物などのサイドメニューを含めてのものであって,かけうどん(小)の105円という価格設定はかなり戦略的な価格だから,かけうどん(小)の原価率は35%よりも高いことだろう.
となると,勝利条件はもう少し緩くなると考えられる.それでも,かなりのヘビーユーザーがストイックな注文をしない限りは敗北しそうだなあ.


・おまけ
家計簿の条件抽出をする際に,うどん定期券購入前の1年間のはなまるうどんでの支出状況について調べてみた.

1年間で全3回,総支出金額は441円.

...もうちょっと行ってる気がしたんだけど,思ったほど行ってないものだなあ.

しかし,1年間で3回しか行かなかった客が1ヶ月で8回も行くようになるんだから,うどん定期券ってかなり有効なのかも.