「世界の終わりが見たい」という理由で,「狐面の男」から「俺の敵」として狙われることになった主人公.
降りかかる火の粉を払うべく,最強の請負人「哀川潤」や骨董アパートの住人たちと共に,刺客「十三階段」に立ち向かうのだが...
「戯言遣い」シリーズ第6弾にして最終作.
最初から最後まで松山市立中央図書館にお世話になったわけだが,どう考えても三巻連続で読まないと内容を忘れてしまって意味不明になると思ったので,刊行から結構な月日が経ってしまった.
で,内容の方だが...
完全なライトノベルであって,ミステリ要素は微塵もない.
一作目の『クビキリサイクル』を読んだときの感想が,「これなら『ライトノベル+ミステリー』として成立していると思える」だったのだが,最終作は完全にライトノベル.
まあ,ライトノベル自体はよく読んでいたので(最近の「萌え」重視の作品にはついていけないが),それはそれで別にいいのだが,それ以上に問題なことがある.
伏線張りまくり
投げっぱなし
そのまま終了
なのだ.
別に,全部の伏線を回収してから終われとは言わない.
言わないけど,これまで引っ張りに引っ張り続けてきたアレ(複数ある)は,一体何だったんだー?!
と読み終わった瞬間に本を投げそうになってしまったのは事実.
と,モヤモヤしたものを抱えつつ,たまたま書店に行ったところ,『ザレゴトディクショナル』という本を発見.このシリーズの用語辞典らしい.
「もしかすると,この本の中で伏線の説明があるかも?」と思って手に取ったところ...
クロウリーの『法の書』以上の衝撃だった.
『法の書』は半分くらいだったと思うが,全部とは...