2006年07月20日

『偶然の確率』アミール・D・アクゼル

[ Book]

世の中にはさまざまな偶然があるが,それを説明するために生まれたのが確率論.その確率論を身近な例をもとに説明をしている本.
ネット経由で知った本.松山市立中央図書館所蔵.

ギャンブルに勝つ方法や誕生日が一緒の人がいる確率といった,なるほど確率論で計算できそうだといったものから,幸せな結婚をする方法といった,少々???なものまで,さまざまな例が取り上げられている.

かなり平易に書かれているのだが,確率論の基礎的なところは全部扱っているのかな.
インスペクション・パラドックスの説明で,平均寿命の例が挙げられているのだが,これは非常に分かりやすかった.移民の多い国は平均寿命が高くなるのかあ.

あと,へえ!と思ったのが,もともと確率論が誕生するきっかけになったのは,ギャンブルの必勝法を見つけるようとした賭博師だったのだが,それに協力したのが,あの有名なパスカルとフェルマーだったというエピソード.
どうして賭博師と学者が知り合いだったんだろう?