2006年10月03日

カンパリ

[ Goods]

Campari_1.jpg

カンパリといえば,カンパリソーダで有名な,非常にメジャーなリキュールではあるが,単体で飲んだ人はあまりいないのではないだろうか.
ちなみに単体で飲むと...

甘ッ!

苦ッ!

という感じになる.
甘さは普通の甘さなのだが,苦さが独特の苦さ,というか「根っこ」の苦さがする.そういう意味では,このカンパリも薬っぽいお酒シリーズの一つになるのかなあ.

カンパリの成分は非公開なのだが,とある分析によると,ビター・オレンジ,キャラウェイ,コリアンダー,リンドウの根など,30種類以上のハーブやスパイスが配合されているのではないかといわれている.
リンドウの根というとゲンチアナかな? ゲンチアナはスーズというリキュールの主成分なのだが,私がスーズを飲むと,幼い頃にムリヤリ飲まされた朝鮮人参を思い出してしまう(ゲンチアナは朝鮮人参の仲間).確かにカンパリの苦さもスーズの苦さに近いよなあ.

そのままではなかなか飲みにくいので,カクテルにしてしまおう.
まずは定番のカンパリソーダ.

Campari_2.jpg

大学生になって大学の近くのバーで酒を飲み始めた頃,この色と「ソーダ」という名前からジュースのように甘い飲み物を期待して注文したら,ひどく苦いカクテルがでてきてビックリしたことがあったよなあ.
でも,味を知らないで注文したことが周りにバレるのが恥ずかしくて,我慢して飲んだんだっけ.今から思えば懐かしいなあ.

と感慨に耽りつつ,次のカクテルへ.
有名どころとしてはカンパリ・オレンジ(オレンジジュースで割ったもの)があるのだが,諸般の事情からカンパリ・グレープフルーツを.

Campari_3.jpg

割合は特に指定されていないのだが,後の展開を考えてカンパリ2:グレープフルーツジュース3で作ってみた.
カンパリの苦さとグレープフルーツの苦さが相まって,はっきり言って苦い.うーん,甘さの成分はどこに行ったんだ?

ということで,そのままトニックウォーターで割って,スプモーニにしてみた.

Campari_4.jpg

よく居酒屋やバーで見かける名前で,そのたびに説明を聞くんだけど,毎回忘れてしまうんだよなあ.
色も可愛いし,味もサッパリしているので,女性に人気のカクテルというのもうなずける.
先程のカンパリ・グレープフルーツの苦さが嘘のように消えて,程よい苦さと甘酸っぱさになっている.うーん,不思議だ...

他にもカンパリを使ったカクテルはたくさんあるので,単体ではどう考えても飲みきれないと思ったカンパリだけど,思ったよりも早くなくなるかも.