2006年10月11日

四国一周 室戸・高知編

[ Experience]

「自動車で四国を無事に一周する&車内で一泊すること」を目的とした四国一周計画.
それだけだと走るだけで終わってしまいそうなので,「各県で名物を食べる または 購入する(できれば両方)」というミッション付き.

ちょっと反則気味だが,徳島のコンビニでむりやりミッションをクリア,22時半くらいに国境の町ならぬ県境の町 宍喰町を出発し,高知県は室戸岬へ向かうことにしたのだが...

しかし,ここで問題が発覚.
気力と体力はそれなりに残っていたのだが,ガソリンが心もとない.
車の表示を信じるのであれば60キロ以上はまだ走れるのだが,同じく表示される平均燃費がかなりいい加減(満タン法による燃費(=実際の燃費)は表示される燃費の8掛け程度)なので,いまいち信用しきれない.
気力と体力は残っていても,途中でガス欠になっては手も足もでない.ということでアクセルを極力踏み込まない経済運転に徹するとともに,開いているガソリンスタンドを探しつつ,室戸岬へ向かうことに.
松山にいると,そこかしこにセルフ式の24時間営業のガソリンスタンドがあるのだが,室戸のあたりにはその手のガソリンスタンドがまったく見当たらなかった.
減っていくガソリンに神経をすり減らしているうちに,

aroundSikoku3_1.jpg

室戸岬に到着.
とはいえ,この写真だと,そこらへんの暗闇を撮ったんだろう?と疑われるかもしれないので,

aroundSikoku3_2.jpg

証拠写真.
この周辺はいちおう公園になっているようで,すぐ近くに駐車場とトイレがある.
なので,ここで一夜を明かしてもよかったのだが,もう少し行ったところに道の駅キラメッセ室戸があるようだ.
ここよりはもうちょっと設備が整っているだろうし,もしかすると24時間営業のガソリンスタンドがあるかもしれない.

ということで,またもや経済運転でキラメッセ室戸まで.
到着したのは23時半くらい.

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(シンボルっぽい鯨のオブジェなのだが,暗くて細部は分からなかった)

売店やレストランはもちろん閉まっていたし,ガソリンスタンドらしき設備も残念ながらなかった.
しかし,立派なトイレと自動販売機が数台あるためか,他にも野宿している人が数組いた.
ガソリンも心もとないし,今日はここで泊まることにするか.

ということで,周囲をしばらく探検し,PHS通信カードでメールのチェックなどをしてから就寝.
この日の走行距離は

aroundSikoku3_4.jpg

422キロ.
一日の走行距離の自己記録を文句なく更新してるなあ.


で,翌朝.
6時半くらいに起床.

aroundSikoku3_5.jpg
(朝の鯨.昨晩にシルエットを見て想像していたよりもリアルだった)

最大の目的の一つであった「車内で一泊」もクリアできたのだが,やっぱり身体の節々が痛い.せめて枕代わりになるようなクッションを持ち込むべきだった.
身体を完全に覚醒させるため,自販機で購入したミルクセーキを飲みながら周辺を散歩.
キラメッセ室戸のすぐ裏側は太平洋で,時はまさに夜明け.

aroundSikoku3_6.jpg

「ニッポンの夜明けぜよ!」と叫んだりはしなかったが,とりあえず写真は撮っておいた.

そろそろガソリンスタンドも開く頃だろうということで,7時に出発.
ガソリンスタンドを見つけるまではやっぱり経済運転だったので,地元っぽい車に追い越しをかけられたりした.ガソリンさえあれば速く走れるのに...
そんな感じでしばらく走って,ようやくガソリンスタンドを発見,満タンに給油.
これでガス欠の心配はなくなったので,安心して通常運転に戻して,高知の中心部へ.

そろそろ高知でのミッションを遂行しなければならないのだが,高知で買う名物については以前から決めていたので,高知市の手前にある香南市野市町へと向かう.
目当ての品を決めていたのに,それを売っている店の場所はちゃんと調べていなかった.そのため,探し回っても全く見つからない.
かなり後戻りして一から探すという手もあったのだが,目当ての品は高知龍馬空港でも買えるとの情報もあったので,高知龍馬空港まで行ってみることにした.
色々あって手間取ったが,なんとか高知龍馬空港に到着.

aroundSikoku3_7.jpg
(出発ロビーにあった坂本龍馬像)

2ヵ所ある売店を両方とも探し回ってみたのだが,目当ての品が見つからない.売店のお姉さんに尋ねてみると,「売ってるとすれば搭乗ゲートの向こう側の売店ですねえ」とのこと.さすがに土産物を買うためだけにチケットを買うわけにはいかない...
ということで,売店にあったガイドブックを立ち読みして,店の場所を確認.かなり後戻りすることになりそうだ.
そんなこんなで一度走った道を戻り,ようやく目当ての品をゲット&ミッション(名物を買う)をクリア.しかしトータルで1時間以上もロスしてしまった(涙).
本来の予定だと,高知市の中心部に行ってから桂浜に向かうつもりだったのだが,時間をロスしている&高知の中心部は以前行ったことがある,ということで,そのまま桂浜に向かうことに.

県道14号線,別名黒潮ラインを通り,坂本龍馬像の写真を撮るべく,桂浜へ.
桂浜行きの道の終点にある駐車場まで行ったのだが,ざっと看板を見たところ,駐車料金が高い.この記事を書くにあたって調べてみたところ,海水浴場などがあるために1日単位の料金が設定されていたのかもしれないが,その金額を見た瞬間,「どうして銅像の写真を撮るために金を払わなければならないんだ?」と急速に醒めてしまったので,そのまま来た道を戻ってしまった.

その後,そのまま黒潮ラインを西へ走る.この黒潮ライン,道も整備されているし,なんといっても南側が,

aroundSikoku3_8.jpg

こんな感じの海なので,走っていて気持ちが良い.
そのまま走っていくと,今度は横浪黒潮ラインという,これまたドライブ向きの道になるらしいのだが,当時はそのことを知らなかったので,途中で国道55号線に復帰.須崎を目指す.

朝から何も食べていないためか,意識が朦朧としてきたので,このあたりで食事休憩を挟むことに.
タイムリーなことに,須崎といえば鍋焼きラーメンで有名なところ.これは食べておかなければなるまい.
ということで,須崎の市街地に寄って,鍋焼きラーメンの店を探す.10時過ぎくらいだったので,まだ早いかと思っていたのだが,ちょうど開けたばかりっぽい店があったので,そこへ.

aroundSikoku3_9.jpg

名物ということで,店頭にはこんなのぼりが何本も立っていたのだが,

aroundSikoku3_a.jpg

これって,やなせたかしデザインだよなあ,やっぱり.ということは,名前は鍋焼きラーメンマンか?
(本当の名前は鍋ラーマンだそうだ)

aroundSikoku3_b.jpg

で,これが鍋焼きラーメン.
見た目は鍋焼きうどんとあまり変わらないが,

aroundSikoku3_c.jpg

中身はちゃんとラーメンの麺.
でも,かなりアッサリめの味つけ.あと写真ではわからないかもしれないが,鍋の中に歯応えのある鶏肉が入っているのもラーメンっぽくないといえばラーメンっぽくはない.
この鍋焼きラーメンに小さめのおにぎりつきで700円というのは,なかなかお得だった.

ということで,名物を食べるというミッションもクリアしたので,これで高知県におけるミッションはすべてクリア.あとは松山まで無事に戻るだけだ!

ということで,最終回に続く.