2006年10月12日

四国一周 足摺・南予編

[ Experience]

「自動車で四国を無事に一周する&車内で一泊すること」を目的とした四国一周計画.
それだけだと走るだけで終わってしまいそうなので,「各県で名物を食べる または 購入する(できれば両方)」というミッション付き.

香川,徳島,高知の3県でミッションを無事クリアし,あとは無事に松山に戻るだけ.
ということで,須崎で食事を済ませ,国道56号線を南西へ.

国道56号線を延々と走り続け,車は四万十市の中村へ.
そのまま国道56号線を走っていくと宿毛に着くのだが,せっかくここまで来たので足摺岬にも寄ってみることにした.
国道321号線に入って,しばらくは四万十川の横を走る.

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ふーん,これが「最後の清流」とも呼ばれる四万十川か.確かにきれいだとは思うけど,このあたりはほとんど河口付近だから,清流ってイメージじゃないなあ.
そういえば,同僚の教員が四万十川沿いに高知までドライブしたことがあるって言ってたので,ヒマとやる気ができたら,そのルートを辿って「最後の清流」っぷりを確認してみようかな.

国道321号線を快調に走り,土佐清水市へ.そこから県道348号線(足摺公園線)に入ったのだが,この道の最初は急な坂道&クネクネ道.これで道が狭ければヒィヒィ言ってたと思うが,道は充分広いので,それほど苦労せず.しかし,この道を上りじゃなくて下りで走ると,一部の人は大喜びするかもしれないなあ.路肩にいい感じに浅めの「溝」があったりもするし.

そんなこんなで岬の先のほうまで行ってみると,そこは温泉街だった.足摺岬って温泉地だったのか,全然知らなかった.
民宿などが並ぶ道をそのまま進んでいくと,

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ついに四国最南端の足摺岬に到着.桂浜と違い,駐車場も無料っぽい.
そして,

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ジョン万次郎の銅像.私にとってジョン万次郎=みなもと太郎の『風雲児たち』のジョン万次郎なのだが,それとこの銅像の顔立ちが全然違っているので,かなりの違和感が...

その後,もうちょっと先の展望台まで.

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おおっ,絶景絶景.
やっぱり岬といえば,絶壁に灯台だよなあ.しかし,ここまで来た以上,やっぱり灯台まで行っておくべきなんだろうか? しかし,三崎の灯台に行ったときは,延々と歩いた結果,得られたのは「灯台まで行った」という経験だけだったからなあ...
うーん,まあいいや.とにかく行ってみよう.

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ということで,灯台まで来てみた.覚悟を決めてきた割には,それほど歩く必要もなかったな.ちょっと拍子抜け.

すぐ近くには四国88ヵ所の一つ,金剛福寺もあったのだが,別にお遍路さんをやっているわけではないので,そのまま通り過ぎることに.
帰りは県道27号線で.途中に見通しの悪い細い箇所もあったが,全体的に走りやすかった.
で,土佐清水市まで戻ってきたのだが,せっかく土佐清水に来たんだから,カツオの酒盗でもお土産に買って帰りたいものだ.どこかに店はないかな?と探していると,第1回土佐清水ジョン万祭りなるものが海の駅あしずりで開催されているとの看板があった.それは行ってみねばなるまい.

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ということで,国道321号線で海の駅あしずりまでやってきた.
車を降りてみると,なぜか沖縄の三線(サンシン)の音色が.

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どうして土佐清水で沖縄音楽が??と首を傾げていたところ,ステージで三線を演奏していた人のMCで事情が判明.土佐清水市と沖縄の豊見城市が姉妹都市のためだとか.
ちなみに,そのあとはジャズの演奏だった.まあ,高知だからって,よさこい節ばかり演奏するわけにもいかないんだろうけど...

ステージの近辺には出店のテントがいくつか並んでいたのだが,カツオのたたきはあっても,カツオの酒盗は見つからなかった.うーん,お土産に買って帰るのは諦めるか.
その代わりと言ってはなんだが,土佐の郷土料理らしい「魚めし」を食事用に購入.

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魚の炊き込みご飯のことらしいのだが,これはサバを使っているそうだ.
あと,どぶろくを売っている店があったので,これをお土産用に購入.

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三原村がどぶろく特区になっており,そこで作ったものだそうだ.

なお,海の駅あしずりの二階部分はジョン万ハウスというジョン万次郎の展示室になっていて,ちょっと見ておきたかったのだが,時間の関係で諦めた.

その後,国道321号線で宿毛まで行き,そこからは国道56号線で愛媛県入り.
愛南町を通り抜け,宇和島市へ.このあたりまでは順調に進んでいたのだが,宇和島市街地を迂回できるルートがあることを知らず,宇和島市で渋滞に巻き込まれてしまった.
その上,宇和島市の道がややこしかった.以前に宇和島市に来たときは祭りのせいで散々な目にあったのだが,祭りによる交通規制を別にしても宇和島市街地の道はややこしいのかもしれない.でも,大阪から車で松山に来た先輩は「松山の道はおかしい」と力説してたから,運転しなれていない市街地は全部そう感じるのかなあ.

何とか市街地を抜け,あとは国道56号線でひたすら松山を目指すだけ.前回の帰りに遭遇したような大渋滞もなく,特に問題もなく伊予市まで戻ってきた.
この調子なら自宅まで問題なく戻れそうだな.「各県で名物を食べる または 購入する(できれば両方)」というミッションも全県でクリアできたし...

うん,全県??

香川で「さぬきうどん」と「ぶどう餅」

徳島で「徳島ラーメン」と「野根まんぢう&美眉2種類」

高知で「鍋焼きラーメン」と「1時間迷ってようやく購入できた物」

で,今回の「魚めし」と「どぶろく」

大丈夫,ちゃんと4つあるじゃないか...

待て,今回の「魚めし」と「どぶろく」は高知県での買い物だ.
もしかして,愛媛県のミッションをクリアしてない??

いや,「今治の名店でランチ」があるから,「名物を食べる」はクリアしてる.
問題は「名物を購入する」の方か.
うーん,渋滞に巻き込まれる前に戻ろうと思って,愛南町にも宇和島にも大洲にも内子にも寄らなかったからなあ.
さて,どうする? 何か買いに戻るか? それとも,そのあたりの一六本舗でタルトを買ってお茶を濁すか?

結局,私が選んだのは,

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「西宇和郡伊方町の山本エツ子さんが作ったみかん」だった.



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三津のフレッシュコーノで買ってきたものだけど.
いいじゃないか! 「愛媛県で買った名物」には違いないじゃないか!

ということで,少々の罪悪感を覚えつつ,全てのミッションをクリアして,無事帰宅.
2日間の総走行距離は

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913キロだった.
食事や睡眠時間なども含んだ総所要時間は32時間ほど.
とにかく四国を一周するのが目的だったので仕方がないといえば仕方がないのだが,もうちょっとアチコチを回ってみてもよかったかもしれないなあ.