以前,衣山の紅虎餃子房に行ったことがある.
目当ては酢豚だったのだが,そのときのお昼の定食には酢豚がなかったので,結局食べられなかった.
その後,酢豚の定食があるかどうかを時々チェックしていたのだが,なかなか遭遇できないので,半月ほど前,ついに昼の定食を諦めて,紅虎セットという選べるセットメニューで食べてみることにした.
その紅虎セットだが,メインを一品,餃子各種やニラ饅頭などから一品,それにデザートを一品,それぞれ選ぶことのできるセット.もちろんスープとご飯も付いている.
今回は,メインはもちろん目当ての酢豚,餃子系からは定番の棒餃子を選んでみた.
照明の関係で,えらくテカテカ輝いているが,そのあたりは脳内フィルターで補正をかけてもらいたい.
この右上に位置している,真っ黒な物体が目当ての酢豚なのだが,
その真っ黒さにも驚かされるのだが,もっと驚いたのがその形状.
「えっ,注文したのは酢豚で,肉団子じゃないよ」
と思わず店員さんに言ってしまいそうになるくらい丸い.
しかし,これは決してオーダー間違いなのではない.この酢豚,正式名称を名物 北京式げんこつ肉のすぶたというそうだ.うーん,げんこつというほど大きくはないけど,酢豚の肉としては確かに巨大だよな.
しかし,こんな肉のカタマリ,ナイフとフォークでもないと切れないんじゃないか?と思いつつ,箸でつついてみると...
簡単に切れた,というか裂くことができた.
実際には肉の繊維の向きに平行に箸で挟む必要があるが,意外なほどアッサリと切れるくらい柔らかいのだ.
味のほうは,見た目の真っ黒さほどのインパクトはないが,黒酢由来だと思われる濃厚な味で,ご飯がすすむ,あるいはビールが欲しくなってくる.
で,デザートはマンゴープリン.
これは特に印象に残っていないので,きっと普通に美味しかったのだろう.
これで1480円なのだが,昼の定食がメイン+餃子+ウーロン茶で980円ということを考えると,いくらデザート付きとはいえ,ちょっと高いかな?
でも,酢豚は単品で注文すると1240円らしいから,それを考えると安いと考えるべきなのかもしれない.
・おまけ
店を出るとき,高校生か大学生くらいのカップルが店に入ろうとして,店の前に張ってあったメニューを見て躊躇していた場面に出くわした.確かに,普通の中華料理屋に比べると高めの値段設定だからなあ.
でも,男女の組み合わせなら,この紅虎セットにご飯物か麺類を単品を注文すれば,3000円弱でそれなりに満足できる味と量になるんじゃないかな.
と思ったのだが,そういうアドバイスを見知らぬ人にされても信用できないだろうから,その場は何もせずに立ち去った.
あのカップル,結局どうしたのかなあ.