2006年12月18日

まつやま灯明ウォッチング 〜灯幻郷 2006〜

[ Experience]

毎年恒例の年末の灯明ウォッチング,今年は12/17に松山大学グラウンドで開催の予定だった.
しかし,前夜から雨が降り,当日は雨どころか雹(ひょう)だか霰(あられ)だかまで降る始末.
告知ページには雨天延期とあったし,今日はやってないだろうな」などと思いつつも,17時過ぎに散歩をかねて行ってみたところ...

Tougen2006b_1.jpg

こんな感じで,カルフールの吹き抜けのところに灯明が置かれていた.
どうやら決行するらしいが,場所を急遽変更したためか,まだ準備が完全には終わっていないようだ.しばらく待つことにするか.
カルフールの2階におでんや芋粥,ジンジャーティーの出店があったのだが,その中で気になったのが南米に関する掲示と,その前で売られていたオレンジケーキ.

Tougen2006b_2.jpg

作り方が書いてあったのだが,みかんを皮ごとミキサーにかけたものを生地に混ぜてあるらしい.それほど甘くなく,柑橘類のさわやかな風味があって,素朴な味だが美味しかった.

その後,灯明がどうなったか見に行ったところ,主催者の先生方と消防署の人が話し込んでいた.
トラブルで開催中止?と不吉なことを思ったりもしたが,燃えそうなものを移動させたり,灯明をちょっといじったりすればOKとのこと.
ボーっと待っていても仕方ないので,少々お手伝い.

準備が完了した頃には,いい感じに暗くなってきたので,チャッカマンで灯明に点火.灯明の構造などは前回の記事を参照のこと.
場所移動によって規模を縮小したためか(伝え聞こえてきた話によると本来の6分の1の規模らしい),前回あったイラストつきの灯明はなかった.

だいたいの灯明に点火し終わったところ.

Tougen2006b_3.jpg

これを上から見ると,こうなる.

Tougen2006b_4.jpg

1枚目の写真とほぼ同じ場所から撮ってみた.
うーん,規模を縮小したためか,今回は全体像を見ても,特に絵には見えないなあ.

で,しばらく灯明を見物した後,後片付けも手伝ってみた.
まずは灯明を消さなければならないのだが,この消し方がユニーク.
まず灯明を少し持ち上げて,次にそのまま落とす.
これだけで火が消える.最初に見せてもらったときには「おおっ!」と感嘆の声を上げてしまった.

火が消えた灯明からロウソクを回収し,灯明の中の土を捨てて(捨てた土はグラウンドに戻す),中身のなくなった灯明,というか既に紙袋に戻ってしまっているが,これはこれでゴミ袋へ.
作業自体はコレだけなのだが,数が半端ではない上,これを屈んだ状態でやったため,腰がちょっと痛くなってしまった.
規模が小さくなってこれだったら,本来の規模でやると...かなり大変だったろうな.

毎年恒例の行事として定着してきたためか,新聞記者っぽい人も取材にきていたのだが,きれいな灯明見物の裏にはツライ作業があるということを多くの人は知らないんだろうなあ.
でも,手伝っていた学生さんはそれなりに楽しんでやっているみたいだし,来年以降も続いてもらいたいものだ.